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水とアルカリ薬品で遺体を分解する「アクアメーション」がスコットランドで合法化 日本で導入の可能性は?
そもそもアクアメーションは、人の遺体を処理するために最近開発された新技術ではありません。1888年、英国人のエイモス・ハーバート・ホブソンは、動物の遺体を植物用肥料に加工する方法としてアクアメーションの特許を取得しました。21世紀になっても、人に対して応用するというよりは、DNAまで破壊し、処理後は無菌の液体にできることから、特に感染動物の処理法として注目を集めるようになりました。
さらに、アクアメーションの特徴として、従来の火葬と比べて環境負荷が小さいことが挙げられます。
火葬は、ダイオキシンなどの有害物質の発生を抑えるため800〜1200℃以上の高温で、約1時間かけて遺体を燃焼しています。そのため、大量のエネルギーを消費し、大量の二酸化炭素を排出します。さらに日本では1990年頃まで銀歯に多用されたアマルガム(水銀合金)が、火葬で有害な水銀蒸気となって大気中へ放出される可能性も指摘されています。
対してアクアメーションは比較的低い温度で処理を行うため、火葬に比べてエネルギー使用量は約7分の1程度、二酸化炭素排出量も約3分の1程度に抑えられると算出されています。処理では水銀の沸点(約357℃)を超えないため、水銀は水溶液中に留まります。しかも排気がないため、においと煙が出にくく、周囲への影響が少ないという利点もあります。
米28州ですでに合法
今回、アクアメーションはスコットランドで初めて正式な葬送方法として認められましたが、世界初というわけではありません。
US Funerals Onlineによると、米国では26年2月3日現在、28州で合法化され6州で承認法案が検討されていますが、流動的です。たとえばカリフォルニア州、フロリダ州では合法化され、取り扱う葬儀業者もいるためにアクアメーションを葬送方法として選択できますが、ニューヨーク州ではまだ認められていません。
ヨーロッパで初めてアクアメーションが認められた国はアイルランド(23年)です。英国の構成国であるイングランドでは約10年前から検討されていますが、「液状化した遺体を産業排水として下水道に廃棄できるか」について基準づくりが難航しており、合法化にはいたっていません。
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