Takaya Yamaguchi

[東京 9日 ロイター] - 高市早苗首相は9日の衆院予算委員会で、中東情勢悪化に伴う日本経済への影響について「予断を持って判断するのは困難」と述べた。た⁠だ、政府として即座に打つべき対策については「相当なスピード感を持って手を打っていく」とも言及。原油価格の動向次第でガソリンや電気、ガス代の追加補助を視野に入れる意向を示した。

追加策を巡り、⁠首相は衆院予算委で「先週前半から検討に入っている」と語った。今年度予算の予備費に加え、2026年度予⁠算案で計上した予備費活用が念頭にあるとみられる。

中東情勢の悪化を踏まえ、中道改革連合の小川淳也代表は週内にも26年度予算案の組み替えを提起すると語った。エネルギー価格の高騰対策と防衛増税の見送りを盛り込む構えだ。

これに対し、高市首相も答弁の中で、今後の⁠リスクへの備えに万全を期す考えを強調した。一方、現時点で「追加の予算措置を考えているわけではない」⁠と⁠述べた。

首相は、26年度予算の年度内成立を目指す考えを重ねて示し、暫定予算の編成に関しては「指示していない」と語った。

衆院予算委では、赤沢亮正経済産業相が石油備蓄の放出に対する見解を質され、「JOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)とは、日ごろから密に連絡を取りながら、い⁠つでも適切な対応を行うことができる体制をとるよう伝えている」と説明した。

赤沢経産相は「あらゆる選択肢を排除せず、エネルギーの安定供給に万全を期していく」と応じた。

19日の日米首脳会談に先立ち、首相が「現時点で米側から防衛費のGDP(国内総生産)比の具体的な数字の提案があったということは一切ない」と言及する一幕もあった。「どういった形で防衛力を強化する⁠かは、主体的に日本が判断する」との考えを改めて示した。

一方、為替円安に関し、金利や成長率などが為替相場に与える影響について、高市首相は「一概に申し上げるのは困難」とかわした。

今後も、責任ある積極財政の考え方に基づき「財政の持続可能性を実現し、マーケットからの信認を確保していく」と述べた。

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