最新記事

スター・ウォーズ完結編『スカイウォーカーの夜明け』への道のり

ニューズウィークが選ぶ『スター・ウォーズ』ライトセーバー名勝負11戦

NEWSWEEK’S TOP Star Wars Duels

2020年1月10日(金)16時45分
ニューズウィーク日本版編集部

【5】パルパティーン vs メイス・ウィンドゥ

『エピソード3』

本作の予告編でこの戦いを見たファンは、元老院最高議長のパルパティーンこそ、後の銀河帝国に君臨する悪の皇帝その人だと初めて示唆される。

いまだ皇帝の座にはないが、その邪悪さはこのバトルで既に明らか。彼を逮捕しにやって来たジェダイたちを次々に殺し、残ったウィンドゥとの1対1の戦いに持ち込む。

パルパティーンの負けは決まったと思ったのもつかの間、フォースのダークサイドに引かれたアナキン・スカイウォーカーが、仲間であるはずのウィンドゥを死に追いやることに。

【6】アナキン・スカイウォーカー vsオビ=ワン・ケノービ

『エピソード3』

火山の惑星ムスタファーは、『エピソード1』に始まる新3部作中、最も熱い期待が寄せられたバトルの舞台としてふさわしい。

ダース・ベイダーへと変貌するアナキンはジェダイ聖堂を襲い、幼い子供までも虐殺する。師のオビ=ワンは怒りと悲しみに駆られ、「おまえは選ばれし者のはずだった!」と嘆く。

フォースのダークサイドをわが物にしたと思い込んだアナキンだが、オビ=ワンのライトセーバーの一振りで左腕と両脚を切り落とされて......。

2人の対決はルーカスが本作以前から温めていた構想の1つだ。だが彼がローリングストーン誌に語ったところによれば、当初のアイデアと完成した作品には大きな違いがある。当初の設定では、ベイダーはルークとレイア姫の父親ではなく、彼らの父親を殺した男だった。

【7】ヨーダ vs パルパティーン

『エピソード3』

権力を自らに集中させ、共和国を政治的に破壊していったパルパティーンが、元老院の議事堂内のバトルで共和制の議会を文字どおり「破壊」する。高笑いをしながら、フォースを使い、議員が座るポッドを次々にヨーダに投げ付けるのだ。

激闘の決着は付かず、パルパティーンを倒せないと悟ったヨーダは脱出。惑星ダゴバで隠遁生活に入る。

starwarsMook200110duels-2.jpg

『エピソード4』でのダース・ベイダーとオビ=ワンの戦いは、ライトセーバーによる対決の原点になった。華々しい演出はない短いシーンだが、これこそシリーズで最も重要な決闘だ LUCASFILM/MOVIESTILLSDB

【8】ダース・ベイダー vs オビ=ワン・ケノービ

『エピソード4/新たなる希望』

数々のライトセーバー対決のうち、最もシンプルな一戦。だがルークやレイア姫らとデス・スターから脱出しようとするオビ=ワンがベイダーと剣を交える一戦は、最も重要な対決の1つだ。

以降の作品で見られるような華々しさはないが、この短い決闘シーンにはその後の全ての対決に通じる荘厳さの原点がある。

早い段階の脚本では、オビ=ワンは殺される予定ではなかった。しかし、彼が犠牲となることが物語によりふさわしいと、ジョージ・ルーカスは感じたという。

【参考記事】3分で分かるスター・ウォーズ過去8作のあらすじ(初心者向け&復習用)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国とロシア、核兵器は人間だけで管理すると宣言すべ

ビジネス

住友商、マダガスカルのニッケル事業で減損約890億

ビジネス

住友商、発行済み株式の1.6%・500億円上限に自

ビジネス

英スタンチャート、第1四半期は5.5%増益 金利上
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 8

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中