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一番なついていた犬はロシア兵に銃殺され...「700匹の命」を守る「シェルターの母」
2000年シェルターは開設された。しかし「最初、寄付は全く集まりませんでした。ゴミ捨て場から使えそうなものを拾ってきて牛舎を動物シェルターに改造したのです」。ウクライナがまだソ連の一部だった頃、ロケットサイエンティストとして潜水艦発射型ミサイルの開発・製造に関わったバレリさんが大工仕事を手伝ってくれた。

街をさまよう野良犬は危険だと衛生当局はメディアを使って情報を操作する。2012年にウクライナとポーランドがUEFA欧州選手権を共同開催した際、野良犬は捕獲され、殺処分にされた。野良犬を捕獲すると1匹につき40ユーロ(約5600円)近くが支払われた。キーウだけで1年間に1万5000~2万匹の犬が殺処分にされたと言われている。
しかし、この悲劇をきっかけに国際社会から動物愛護の声が集まり、アーシャさんのシェルターに寄付が集まるようになる。キーウの大学でマネジメントを修了し、祖母を手伝うマーシャ・ブロンスカさん(24)は「アーシャはとても強い女性です。常に心の声に従って行動する。『ここはシェルターだから出ていきなさい』とロシア兵を追い返そうとしました」と振り返る。
取り残された隣家の雌ライオン
アーシャさんのシェルターの隣家ではヤギやニワトリ、ブタ、カラス、犬、猫のほかアライグマやクジャク、雌ライオンまで飼われていた。砲撃で隣家から炎と煙が上った。飼い主は負傷して病院に運ばれ、飼育係は死亡した。アーシャさんらは隣家から動物を救出した。しかし、いくら探してもライオンの檻だけカギが見つからない。

雌ライオンはまだ若く、それほど大きくなかった。性格も大人しかった。ロシア軍がホストメリを占領していた約5週間、アーシャさんらは雌ライオンに水やドッグフードを与えるため通い続けた。しかしロシア軍はウクライナ軍の反撃を食い止めるため檻の周囲に地雷を埋設した。陣地を作るためだ。雌ライオンは5~6日もの間、水もエサも与えられなかった。
ローテーションでロシア兵が交代したのを見計らってアーシャさんと2人の女性職員が「地雷を埋めるなら、私たちの代わりにライオンに水とエサをやって」と申し出た。袖の下としてタバコを2箱渡した。ロシア兵は地雷を爆発させ、アーシャさんたちが雌ライオンに水やエサをやりに行けるようにした。
3月30日の朝、ロシア兵はシェルターを徹底的に捜索し始めた。ウクライナ軍に連絡する携帯電話を隠していないかどうか調べるためだった。劣勢になったロシア軍はホストメリから撤退する準備を急いでいた。夕方、戻ってきたロシア兵は激怒していた。「携帯電話を隠しているだろ。誰が持っているか白状しないと、足を撃ち抜くぞ。1、2、3...」と数え始めた。
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