中国軍、台湾周辺で軍事演習開始 新総統の就任後
中国軍は23日、台湾周辺で軍事演習を開始した。台湾では20日に民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が新総統に就任し、中国に軍事的・政治的威嚇をやめるよう求めていた。写真は、2022年11月8日に中国・広東省で行われたイベントに参加した中国空軍のJ-20ステルス戦闘機。(2024年 ロイター/China Daily via REUTERS)
[北京 23日 ロイター] - 中国軍は23日、台湾周辺で軍事演習を開始した。台湾では20日に民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が新総統に就任し、中国に軍事的・政治的威嚇をやめるよう求めていた。
中国人民解放軍(PLA)の東部戦区は、陸海空軍とロケット部隊が参加する合同軍事演習を午前7時45分(日本時間午前8時45分)に台湾周辺で開始したと発表した。
演習は24日までの予定で、台湾海峡、台湾の北部や南部、東部のほか、台湾が実効支配する金門島、馬祖島、東引島などの周辺で実施されているという。
台湾当局は現時点でコメントを出していない。
中国軍は今回の演習について、海空合同戦闘即応哨戒、主要目標への精密攻撃、列島線の内外での統合作戦に重点を置き、部隊の「合同実戦能力」を確認するものと説明。
「台湾独立勢力の分離主義的行為に対する厳しい処罰で、外部勢力による干渉や挑発に対する厳重な警告でもある」とした。
中国は頼氏を「分離主義者」と見なし、就任演説を非難している。