
ポートランドが映す「これからのアメリカ」──ローカルが示す新しい生き方のヒント
今のまちづくりに必須!『4つの要素と最大のカギ』とは。日本から注目のポートランド州大プログラム
| なにもない町から、注目のまちへの変容
『うわっ、なんだか辺ぴな所...。』1980年代、がらんとしたポートランド空港に留学生として降り立った私。ホストファミリーの車の窓に顔をくっつけて高速沿いを見ても、どこもかしこも緑と茶色のものばかり。
(「これからの4年間必死に勉強するしかなさそうな町。なんたって、1ドル290円代だし。」と唇をとがらせました。)
そんな数日後、ダウンタウンにあるポートランド州立大学を見学に行くという、医師でもあるホストマザーの声に心が躍ります。「アメリカの大学!キャンパスライフ!」
大きなアメ車に乗り込んだ途端、後部座席の私を振り返って一言。「ダウンタウンはね、州立大学とオフィスビル、そして小さなデパート2件ぐらいしかないのよ。レストランもあまりないから、ランチは家の近くまで戻ってからね。」えっ?ダウンタウンって、繁華街で買い物やカフェがある地域じゃないの?
でも到着してみて、直ぐ納得したのです。高層ビルは一つだけ、あとは古ぼけた中層階ビルばかりの町並み。ビジネス街として機能している割には、あまりにも閑散としています。それ以前に、大学周辺でさえあまり人が歩いていない!あまりにもさびれている区域に、愕然としたのを覚えています。
それから、約40年~
時代と共に近代化をしながら、それ以上に町として成長を遂げたポートランドのダウンタウン。歩きやすい町へと開発され、多彩な店舗が軒を連ねます。特に、オーガニックレストラン、サードウェーブコーヒー、クラフトビールといった食の分野では米国でもトップクラスの功績です。州立大学の脇に出るファーマーズマーケットは規模が大きく、地元産の生鮮食品、ワイン、はちみつ等が特色ある彩を添えています。このような地域環境の変化に伴って、ダウンタウン地域を好んで住む市民も年々増えました。
| 今、日本で注目を集める『独自のまちづくりプログラム』とは?
さて、そんな町の変化を傍観するように、ポートランド州立大学は昔のままの面影を残しながら、新しい形相(けいそう)を加えて今も広がっています。最先端のエコビルの真下を路面電車が走る光景にも目が奪われる、新旧が融合したキャンパスです。
その大学に、独自のまちづくり学習で大きな注目を集めている「まちづくり人材育成プログラム」略称 JaLoGoMa*『ジャロゴマ』があります。
しかも、アメリカの大学でありながら、日本語でまちづくりを学べるというのですから驚きです!
まちづくりと言えば、数年前から現在にかけポートランドの町には大きな変化が起こっています。
そして、このコロナ禍。今年のJaLoGoMaのプログラムは、いったいどのような内容を教えているのか。そこがとても気になった私です。
という訳で、長年の友人でもありプログラムを主催、教鞭をとっている西芝雅美教授に『日本のまちづくりへのポイント』について、根掘り葉掘りお伺いしました。
今のまちづくりに『不可欠なポイント』とは...

- 山本彌生
ポートランド在住。グローバル・プランニング会社 PDX COORDINATOR代表。東京都出身。米国留学後、外資系証券会社とコンサルティング会社を経てNYと東京でNPOを設立。2002年に現社を起業し、オレゴン州より優秀起業社として認定される。日米の ビジネス・行政・学術・メディア・通訳 の『5分野を循環させる独自モデル』を構築。目的に応じたスタディ視察、カスタマイズ・プログラム、レクチャー等を多様な方々に向けて提供している。神戸学院大学客員教授。オレゴン州行政機関において、複数の役職を務めている。
Facebook:Yayoi O. YamamotoInstagram:PDX_Coordinator
協働著作『プレイス・ブランディング』(有斐閣)
























































