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平野美紀|オーストラリア

コロナ禍で停止していた国際EMS、オーストラリア郵便局アプリが勝手に追跡

シドニーの海沿い地域を走るオーストラリア郵便局のデリバリー車。(Credit:Julia Gomina-iStock)

新型コロナウイルスのパンデミックは、海外との人の行き来だけでなく、荷物の行き来も止めていた。日本とオーストラリア間の国際郵便物は、2020年5月29日をもって一部を除き、ほぼ全面的にストップ。(参照1, 2

停止から2年以上経った2022年7月29日に、EMS(国際スピード郵便)を含む航空便のみ再開されたが、この間、日本から郵便物を送ってもらうことも、オーストラリアから日本へ送ることもできなくなっていた。(参照

※日本からオーストラリアへの船便は2023年2月から再開、現在もSAL便(国際eパケットライト含む)は停止中となっている。(2023/4/17現在)Australia.png

日本からオーストラリアへの国際EMSは何日で到着するか?

日本からオーストラリアへEMSで荷物を送る場合、主要都市間であれば、通常は郵便局へ荷物を預けてから3日後には到着することになっている。

とはいえ、コロナ禍で停止された後に引き受けが再開された直後は、若干の混乱もあったようで、早くて1週間から10日、もしくは2週間以上かかっていたこともあったようだ。今年に入ってからはこうした混乱もだいぶ落ち着き、EMSであれば、途中でトラブルがない限り、だいたい1週間程度で到着しているケースが多いと聞く。

ちょうど先日、立て続けに日本から2つのEMSを受け取ることがあったので、2023年4月現在の状況を記しておこうと思う。

日本からのEMSをオーストラリア郵便局のアプリが追跡

久しぶりにEMSを受け取ることになり、まず驚いたのが、荷物の追跡システム。

これまでは、日本の郵便局から発送した際の荷物の送り状に記載された「お問い合わせ番号(13桁)」を教えてもらい、その番号を日本の郵便局のウェブサイト上にある「配送状況を追跡する」に入力して、今、荷物がどこにあるのかを知るのが一般的だった。

ところが今回は、日本/オーストラリアの郵便局のサイト等で自ら能動的に追跡しなくても、オーストラリア郵便局のアプリが勝手に追跡してくれたのだ。

AusPostApp.jpgオーストラリア郵便局のiOS用アプリ。Android版もある。

1つめの荷物は、オーストラリア郵便局のアプリに登録しているメールアドレスを日本からの送り状に記載してもらったのだが、この場合、なんと、日本側で郵便局に荷物を預けた瞬間(おそらく日本の郵便局のシステムでバーコードか何かをスキャンした瞬間)に、オーストラリア郵便局のアプリから「(あなた宛ての)荷物を受け取った」と通知が届いた。

そして、その後は、「東京の空港に到着」「空港で税関手続きを終え、国際線に積み込まれるのを待っている」「シドニーに到着、空港で税関手続きを待っている」「空港で税関手続きを終え、集荷所へ移送中」「あなたの荷物が配送車に積載され、本日、配達予定」といった具合に、逐一、オーストラリア郵便局のアプリが荷物の在処を教えてくれたので、非常に便利だった。

IMG_9907.PNG
日本から発送された荷物をオーストラリア郵便局のアプリが逐一追跡してくれる途中経過の様子。

ところが、2つめの荷物の時は、日本からの送り状に記載されたメールアドレスが別のものだったためか、日本側で郵便局に荷物を預けても、その瞬間に通知が来ることは無かった。それでも、これまでの荷物追跡方法と同じく、日本側の送り状の13桁のお問い合わせ番号をオーストラリア郵便局のアプリに入力することで、1つめの荷物と同じように、逐一、荷物の在処を追ってくれたので助かった。

ちなみに、今回の荷物は、1つめ及び2つめ共に首都圏から発送、日本の郵便局での受付日を含めて6日めに到着した。

過去には、せっかく送ってもらった荷物がどこにいったかわからなくなってしまった...という悲しいケースもよく耳にしていたが、送ってもらった/送った荷物が今どこにあるか、逐一、知ることができれば安心度もアップするはず。

日本の家族や知人がオーストラリアに住んでいる人へ荷物を送ることも増えてきている昨今。オーストラリアへ荷物を送る際は、送り先相手の豪在住者が普段利用しているオーストラリア郵便局のアプリに登録したメールアドレスを含む届け先情報を日本側の送り状に記載するのがいいかもしれない。〈了〉

 

Profile

著者プロフィール
平野美紀

6年半暮らしたロンドンからシドニーへ移住。在英時代より雑誌への執筆を開始し、渡豪後は旅行を中心にジャーナリスト/ライターとして各種メディアへの執筆及びラジオやテレビへレポート出演する傍ら、情報サイト「オーストラリア NOW!」 の運営や取材撮影メディアコーディネーターもこなす。豪野生動物関連資格保有。在豪23年目。

Twitter:@mikihirano

個人ブログ On Time:http://tabimag.com/blog/

メディアコーディネーター・ブログ:https://waveplanning.net/category/blog/

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