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2026年、テロは「国家」を超える──イスラム国が変貌させた世界の脅威
国際社会の対応
国際社会は、ISの軍事的拠点を破壊することには成功したが、ISというブランドが持つ魅力や、その根底にある思想的な感染力を封じ込めることには苦慮している。テロ対策といえば、従来は資金源の遮断や指導者の殺害といった物理的なアプローチが主であった。
しかし、ISが「多機能型」に変貌した現代においては、こうした手法だけでは不十分である。
ISがブランドとして機能し続ける背景には、世界各地に広がる格差、差別、ガバナンスの崩壊、そして若者の希望の喪失といった構造的な問題がある。ISというブランドは、それらの社会的な病理を栄養分として増殖しているに過ぎない。
したがって、真にISの脅威を退けるためには、物理的な治安対策と並行して、ISが提供する過激なナラティブを解体し、疎外された個人を社会が再び包摂するための「対抗物語(カウンター・ナラティブ)」の構築が不可欠である。
結局のところ、ISの現状が国際社会に突きつけている現実は、テロ組織が単なる「特定の地域の武装集団」から、「グローバルなブランド」かつ「分散型のイデオロギー・ネットワーク」へと進化したという厳しいパラダイム・シフトである。ISはもはや地図上の特定の地点に存在するのではなく、脆弱なガバナンスの隙間や、スマートフォンの画面越しに広がる個人の内面に潜んでいる。
この「多機能型のテロ組織」に対峙するためには、軍事、警察、インテリジェンスのみならず、社会学、心理学、そして何よりも政治的な対話を通じた、多角的なアプローチが求められている。ISというブランドのメッキを剥がし、そのイデオロギーがもはや誰の救済にもならないことを証明し続けること。それこそが、物理的な戦場を超えた、終わりのない戦いの本質なのである。
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