コラム

株価は最高値更新なのに、日本人の気分は暗すぎる...このギャップをどう考える?

2024年03月17日(日)13時07分
石野シャハラン(異文化コミュニケーションアドバイザー)

そうはいっても、やっぱり変化の兆しが見えるのは良いことだ。日本株の上昇はまだ実感が乏しいかもしれない。だがマネーゲームだったバブル期とは異なり、東京証券取引所が上場企業に収益力改善など「株価を意識した経営」を要請したことなど、日本企業ひいては日本社会の古い体質が変わりつつあると、海外投資家は評価している。

新NISA(少額投資非課税制度)で個人マネーも米株だけでなく日本株への投資が大きく増えているというし、国内資金がもっと動けば、日本経済全体も多くの人が希望を持てる方向に変わるのではないだろうか。

まだ時間はかかるだろうが、できることがあれば何だってやってみる。そうすれば希望が生まれる。希望がない人生は暗い。今の日本に最も必要なのは、もうじき今より生活が良くなるという希望だ。


toykyoeye_ishino_profile_w100.jpg石野シャハラン
SHAHRAN ISHINO
1980年イラン・テヘラン生まれ。2002年に留学のため来日。2015年日本国籍取得。異文化コミュニケーションアドバイザー。YouTube:「イラン出身シャハランの『言いたい放題』」
Twitter:@IshinoShahran

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