「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国「巨大ダム計画」が国境紛争の「武器」に
Mega-Dam Power Move
中国は、国際河川に関する紛争防止や、情報共有と環境保全の促進、水資源の公平な利用を確保するための「国際水路の非航行的利用に関する条約」の署名国ではない。
中国にとって国境地域の大規模なインフラ建設は、長期的な国家建設戦略の一環とされてきたと、ハビヒゾビガラは言う。
中央による支配を強化し、地域を中国の国家経済ネットワークに深く組み込んで、中国のプレゼンスを可視化するのだ。
専門家によれば、ブラマプトラ川流域では現在も雨期に洪水が発生しやすく、突然の放流があれば壊滅的な洪水につながる恐れがある。
一方で、中国が水をせき止めれば干ばつが発生し、インド北東部とバングラデシュの農業経済に打撃を与えかねない。生態系が破壊されるのではないかという懸念も高まっている。
「中国がダムを『水爆弾』のように利用する恐れもあり、事態は極めて深刻だ」と、メトク・ダムと国境を接するインド北東部アルナチャルプラデシュ州のペマ・カンドゥ州首相は7月にインドメディアに語っている。





