iPhone17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Appleはなぜ「未来の素材」の使用をやめたのか?
Apple’s New iPhones Are Prone to Scratching. Are Trump’s Tariffs to Blame?

M. Sadoon-shutterstock
<開封から数時間で傷だらけになったiPhoneの写真がSNSに大量に投稿され、ネットは騒然──アップルがアルミニウム素材に舵を切った本当の理由は>
「iPhone 17」シリーズがアップルストアに並んでから1日も経たないうちに、苦情が相次いでいる。
【動画】【画像】背面がすぐに傷だらけに...iPhone17の「スクラッチゲート」を示す証拠
上海からニューヨークまで、発売日に店頭に並んだ展示機、特にディープブルーの「Pro」モデルやブラックの「Air」モデルが、開封から数時間で早くも傷だらけになっていることに、購入者たちは驚いた。
この問題はSNS上で「スクラッチゲート(Scratchgate)」と呼ばれ、瞬く間に広まった。ユーザーたちは傷ついたデバイスの写真を投稿し、Appleが1年前に「未来の素材」として採用したチタニウムを早々に見限り、より柔らかいアルミニウム素材に戻したことを強く批判した。
素材変更の背景をめぐっては、すぐにさまざまな憶測が飛び交った。一部ではトランプ米大統領による対中関税の影響を指摘する声が上がる一方、Appleがコストを優先し、耐久性を犠牲にしたのではないかとの見方もあった。
この件について米CNBCの取材を受けたAppleのティム・クックCEOは、「価格に関しては関税の影響はまったくない」と明言している。
クックは「スクラッチゲート」について直接言及していないが、本誌の取材に応じたアナリストたちは、ハイエンドモデルにおけるチタンからアルミニウムへの素材変更の理由は、関税だけではないと指摘している。