【投資信託】オルカンだけでいいの? 2025年の人気ランキングから、個人投資家の「新たなニーズ」が明らかに
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<新NISAの利用拡大と株高で投資への関心が高まっている。人々は一体どこへ投資しているのか? 人気の投資信託ランキングから、いまの個人投資家のニーズを読み解く>
2025年、新NISA制度は2年目を迎え、着実に利用のすそ野が広がっています。10月には日経平均株価が5万円の大台を突破し、アメリカでも主要指数が最高値を更新するなか、株式投資への関心も高まりました。
マネーフォワードが利用者を対象に行ったアンケートによると、約8割が「新NISA制度を活用している」と回答しています。また、ボーナスの使い道の1位は3年連続で「投資に回す」となっており、資産形成に積極的な姿勢がうかがえます。
そんな個人の資金は、具体的にどこに向かったのでしょうか?
NISAでも利用が広がっている投資信託について、投資信託協会が公表している「資金流出入ランキング(過去1年)」から2025年の売れ筋を見てみると、そこには現在の個人投資家のいくつかの傾向を見てとることができます。
売れ筋ランキング、堂々トップはやはり「オルカン」
この1年の資金流入額で堂々の1位となったのは、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。「オルカン」で愛称でも広く知られ、2兆円以上の新たな資金が入りました。
メディアやSNSのインフルエンサーなどでも「オルカン」を推奨する情報も多く見られました。また、特定の指数に連動する「インデックス型投資信託」で、世界じゅうの株式に分散投資ができ、保有コストである信託報酬も低め、という点なども人気の理由でしょう。






