ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P最高値、ナイキやマイクロンが高い

2025年12月25日(木)05時39分

ニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで働くトレーダー。2016年2月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値で最高値を更新した。クリスマスイブの短縮取引で、薄商いとなる中、主要株価3指数はそろって5営業日続伸した。

ストック・トレーダーズ・アルマナックによると、最近の株価上昇を受け、年末年始にみられる「サンタクロース・ラリー」への期待が高まっている。

マイクロン・テクノロジーは3.8%上昇し、終値での最高値を更新。先週示した強気の業績見通しを好感した買いが続いている。

スポーツ用品大手ナイキは4.6%高。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が約300万ドル相当のナイキ株を購入したことが材料視された。

銀行株が好調で、金融は0.5%高。S&Pの主要セクター中、エネルギーのみがマイナス圏で取引を終えた。

バイオ医薬品のダイナバックス・テクノロジーズは38%強急伸。仏製薬サノフィがダイナバックスを約22億ドルで買収すると発表したことが好感された。

一方、インテルは0.5%安。エヌビディアがインテルの半導体製造プロセス技術「18A」を用いる試験を中止したというニュースが嫌気された。

米株価は今年、人工知能(AI)を巡る楽観論や利下げ期待、底堅い経済情勢に支えられ、主要株価3指数は3年連続で上昇する見通し。

24日発表された米指標では、20日までの1週間の新規失業保険申請件数が21万4000件と、予想外に減少した。

CMEのフェドウオッチによると、最近の底堅い指標を背景に来年1月の利下げを予想する向きは少ないものの、市場は引き続き来年の0.5%ポイント利下げの可能性を織り込んでいる。

この日の取引量は少なく、米取引所の合算出来高は76億1000万株。直近20営業日の平均は162億1000万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.37対1の比率で上回った。ナスダックでも1.63対1で値上がり銘柄が多かった。

25日はクリスマスの祝日で休場となる。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 48731.16 +288.75 +0.60 48424.71 48771.3 48386.5

2 9

前営業日終値 48442.41

ナスダック総合 23613.31 +51.46 +0.22 23555.95 23621.7 23527.9

2 7

前営業日終値 23561.84

S&P総合500種 6932.05 +22.26 +0.32 6904.91 6937.32 6904.91

前営業日終値 6909.79

ダウ輸送株20種 17669.42 +32.74 +0.19

ダウ公共株15種 1071.50 +4.41 +0.41

フィラデルフィア半導体 7204.37 +19.82 +0.28

VIX指数 13.47 -0.53 -3.79

S&P一般消費財 1977.73 +5.49 +0.28

S&P素材 581.55 +1.08 +0.19

S&P工業 1334.01 +4.24 +0.32

S&P主要消費財 871.09 +6.81 +0.79

S&P金融 927.78 +4.87 +0.53

S&P不動産 256.25 +1.70 +0.67

S&Pエネルギー 681.25 -2.28 -0.33

S&Pヘルスケア 1817.89 +8.62 +0.48

S&P通信サービス 454.47 +1.06 +0.23

S&P情報技術 5761.48 +11.80 +0.21

S&P公益事業 435.50 +2.38 +0.55

NYSE出来高 4.77億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 50555 + 215 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 50440 + 100 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、ベネズエラ石油「封鎖」に当面注力 地上攻撃の可

ワールド

英仏日など、イスラエル非難の共同声明 新規入植地計

ビジネス

ロ、エクソンの「サハリン1」権益売却期限を1年延長

ビジネス

NY外為市場=円が小幅上昇、介入に警戒感
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中