中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャンペーンを開始、通報も奨励
China Calls on Citizens to Report Negative Posts Online
こうした背景を踏まえ、サイバー空間管理局は全国的な「特別行動」を2カ月にわたり実施すると発表。「より文明的で理性的なオンライン環境の構築」を目指すとしている。
今回のキャンペーンでは、SNS、ショート動画、ライブ配信プラットフォームが主な対象となる。ジェンダー、地域、アイデンティティなどに基づく対立の煽動や同意なく他人の情報を晒す行為、組織的な苦情やパニックの拡散などを重点的に取り締まるという。
そのほか、「努力は無駄」「勉強は意味がない」といった敗北主義的・虚無的な言説の拡散、社会現象に対する悪意ある解釈、ネガティブな事例の誇張、「人生に疲れた」といった厭世的な世界観の助長なども禁止対象とされた。
違反が確認されたウェブサイト、アカウント、マルチチャンネルネットワーク(MCN)などについては、各地の担当部署に対し「厳正な調査と処分」を指示。さらに、一般のネットユーザーや各業界にも「ネガティブ感情を意図的に扇動する行為」の通報を求めている。





