トランプは「左派のせい」と主張するが...トランプ政権誕生後、米で政治的暴力が倍増した理由

Is America Becoming More Violent?

2025年9月24日(水)17時05分
ジョン・ハルティワンガー(フォーリン・ポリシー誌記者)

そもそもアメリカの政治的暴力の歴史は長く複雑で、関与する側の動機や思想は時代とともに変化している。そうであるなら、この問題を単純に白か黒か、右か左かで論じるのは危険だ。シカゴ大学のペイプが言うように、「今は歴史的に見ても政治的暴力が多い時代で、右派も左派も等しく標的にされている」。

世論調査では一貫して、米国民の大多数は政治的暴力に反対し、重大な脅威と見なしている。だが研究者は近年の傾向として、政治的暴力を容認する新たな世論の動きに懸念を示している。そうした傾向は左派にもある。


「歴史的に政治的暴力を支持するのは、ほぼ例外なくイデオロギー的な右派で、この8年余りもそうだった」とアメリカン大学のフィッシャーは言う。しかし第2次トランプ政権の発足と既存の政治制度への不信の高まりを背景に、左派の間でも政治的暴力に対する見方が変わってきた可能性があると指摘する。

フィッシャー率いるチームは今年、連邦政府による学術研究費減額などに反対する「スタンド・アップ・フォー・サイエンス(科学のために立ち上がれ)」や反トランプを掲げる「ハンズ・オフ(手を引け)」「ノー・キングス(王はいらない)」など複数の大規模抗議デモの参加者を対象に調査を実施。その結果、「左派の間で政治的暴力への支持が増えている」ことが明らかになったという。

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