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ロシア戦闘機がエストニア領空侵犯、ポーランドに続いて...エスカレートする「挑発」にNATOの対応は?

2025年9月20日(土)11時23分
ロシア戦闘機がエストニアに領空侵犯

バルト3国のエストニア政府は19日、ロシア軍のミグ31戦闘機3機が約12分間にわたって同国領空を侵犯したと発表した。写真は4月撮影のツァクナ外相(2025年 ロイター/Thomas Traasdahl via REUTERS)

バルト3国のエストニアは19日、ロシアのミグ31戦闘機3機が12分間にわたり領空を侵犯したと発表した。エストニアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。NATOはイタリア空軍のF35戦闘機を緊急発進させ対応した。NATO東部では10日にポーランドにロシアのドローン(無人機)が侵入しており、欧州連合(EU)はロシアによる領空侵犯への「共同対応」について、来月にコペンハーゲンで開く首脳会議で協議する。

ロシア軍機はNATO領空内に約9キロ侵入。欧州当局者によると、エストニアはNATO条約第4条に基づく協議の開催を要請することを検討している。

エストニアのツァクナ外相は「ロシアは今年すでに4回エストニア領空を侵犯しており、それ自体容認できない」とし、この日のロシア戦闘機による領空侵犯は「前例のないほど挑発的」と非難。「ロシアが国境を試し、攻撃的な姿勢をエスカレートさせていることに対し、政治的、経済的圧力を迅速に強めて対処しなければならない」と述べた。

エストニア政府は、在エストニアのロシア上級外交官を呼び出し抗議。NATO報道官は、ロシア軍機によるエストニア領空侵犯にNATOが直ちに対応したと表明した上で、NATOの対応能力を試す「ロシアの無謀な行動の新たな例」と非難した。

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