米中首脳、来月の直接会談で合意 ＴｉｋＴｏｋ交渉でも進展

中国の習近平国家主席は１９日、トランプ米大統領と電話会談を行った。２０１９年６月、大阪で撮影（２０２５年　ロイター/Kevin Lamarque）

Trevor Hunnicutt

［北京　１９日　ロイター］ - トランプ米大統領は１９日、中国の習近平国家主席とこの日に行った電話会談で、来月韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議の際に習主席と直接会談することで合意したと明らかにした。中国系動画投稿アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」を巡るディール（取引）で進展があったとの認識も示した。

トランプ氏は自身の交流サイト（ＳＮＳ）「トゥルース・ソーシャル」に「中国の習主席と非常に生産的な電話会談を終えた。また電話会談を行う予定だ。ＴｉｋＴｏｋの取引承認に感謝する。ＡＰＥＣ首脳会議で会うのを楽しみにしている！」と投稿。貿易や合成麻薬フェンタニル、ロシア・ウクライナ戦争終結の必要性など多くの重要な問題で進展があったと強調した。

また、来年の早い段階に中国を訪問するとしたほか、習主席もその後、適切な時期に米国を訪問する予定だと述べた。

これに先立ち、中国中央テレビ（ＣＣＴＶ）や新華社は、習主席が１９日、トランプ大統領と電話会談を行ったと報道。習主席はＴｉｋＴｏｋに関してトランプ大統領に対し、中国の意思を尊重し、企業が市場ルールに基づいて商談を行い、中国の法律に沿った解決策に到達することを歓迎すると述べたという。    

ＣＣＴＶによると、習主席は会談は前向きかつ建設的だったと評価し、中米関係は非常に重要との認識を改めて示した一方、トランプ氏に「米国は一方的な貿易制限措置を控えるべきだ」と述べた。ＴｉｋＴｏｋの米事業の継続について、「中国の立場は明確だ」と強調した。