ニュース速報
ビジネス

22日の講演で大幅利下げ支持の理由を説明─ミランFRB理事=報道

2025年09月20日(土)04時12分

F米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は19日、現行の金融政策は、時間をかけて大幅に緩和しなければ、雇用市場にリスクをもたらすとの認識を示した。ワシントンの連邦議会議事堂で4日撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

Ann Saphir Howard Schneider

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は19日、来週にも自身の政策見解について詳細な説明を行うとの考えを示した。CNBCテレビのインタビューに応じた。

今月16日に理事に就任したミラン氏の、初めての公の場での発言となる。

ミラン氏はFRBが16─17日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、唯一、0.5%ポイントの大幅利下げを主張し、0.25%ポイントの利下げに反対票を投じたほか、年末までに1%ポイント超の追加利下げが妥当だとする金利見通しを示した。   

ミラン氏は、「なぜ私の見解がこれほど異なるのか説明する義務があると感じた」とし、22日にニューヨークで行う講演で「私の経済的見解を十分に説明し、その数字に至るまでの経済学的根拠と計算を詳細に説明するつもりだ」と述べた。

その上で、現行の金融政策は、時間をかけて大幅に緩和しなければ、雇用市場にリスクをもたらすとの認識を表明。「中立金利をこれほど大きく上回っているということは、金融政策がかなり引き締め的であり、金融政策がその水準にとどまる期間が長くなるほど、雇用創出目標が達成できなくなるリスクが高まる」と述べた。

また、ホワイトハウスとの関係については、「トランプ大統領から祝福の電話は受けたが、政策についての話はしていない。トランプ氏は私に何らかの特別なことは要求しなかった」と強調。さらに、「私は独立した分析を行う」と述べ、政権の意向に左右されない姿勢を示した。

関税によるインフレ圧力については「実質的な影響は見られない」と述べる一方、ここ数年の移民政策の変更がインフレの大きな要因となっていたとも指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

22日の講演で大幅利下げ支持の理由を説明─ミランF

ワールド

米上院、つなぎ予算案を否決 政府閉鎖の可能性高まる

ワールド

ロシア戦闘機3機がエストニア領空侵犯、NATO緊急

ワールド

米中首脳、来月の直接会談で合意 TikTok交渉で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 2
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 3
    【クイズ】21年連続...世界で1番「ビールの消費量」が多い国はどこ?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    イタリアでバズった日本小説って知ってる?――芥川か…
  • 7
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 8
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 9
    トランプに悪気はない? 英キャサリン妃への振る舞い…
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 9
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中