イスラエルがヨルダン川西岸に打ち込む「棺の釘」...パレスチナを左右しかねない「E1計画」とは
Israel Approves Controversial West Bank Project: 'Nail in the Coffin'
E1計画とは
E1計画には、既存のマアレ・アドミム入植地とエルサレムを接続する形で、およそ3500戸の住宅建設が含まれている。
一方、E1計画に反対する者は、E1がヨルダン川西岸北部にあるラマッラーと南部のベツレヘムをつなぐ、数少ない地理的回廊のひとつであるため、この通路が断たれれば、パレスチナの人口集中地が分断されるだけでなく、将来の国家の地理的一体性が著しく損なわれると警告されている。
ラマッラーとベツレヘムは直線距離でわずか14マイル(約22キロ)ほどしか離れていない。しかし、パレスチナ人が両区間を移動するには、多くの制限がある。イスラエルの複数の検問所を通過する長い迂回路を経なければならず、短時間で済むはずの移動に数時間を要することもしばしばある。
交渉による解決の枠組みの中では、E1地域が両都市を直接かつ機能的につなぐ手段として期待されてきた。
入植地拡大を監視するイスラエルの団体「ピース・ナウ」は、「E1での入植地建設は、政治的解決を妨害する以外の目的を持たない」と述べた。
「世界の友好国の間では、平和と二国家解決を目指すことが共通認識となっているにもかかわらず、国民の信頼をすでに失った政権が国家の利益を損ない、その代償を私たち全員が支払っている」