「キルスイッチ」の噂に「アクセス遮断」...F35に仕込まれたアメリカの「見えない支配」とは?
F-35 FIGHTER DOUBTS
一方、フランス、ドイツ、スペインは「将来戦闘航空システム(ECAS)」と呼ばれる別の開発プロジェクトを進めている。
ただし、次世代機の完成はGCAPより最大10年ほど遅れるとみられる。また先月、フランスが作業分担の80%を自国に割り当てるよう求めたことで、ドイツとの間に緊張が走っている。
アメリカには空軍向けと海軍向けの2つの第6世代戦闘機開発計画がある。トランプは3月のブリーフィングで空軍向けの「F47」計画を発表し、「この機体が他国のどの戦闘機よりも圧倒的に高性能だと確信している」と語った。
海軍にもF/A-XXという第6世代戦闘機計画があるが、国防総省はF47の開発を優先する方針を明らかにしている。両方を同時に進めると、どちらの開発にも遅れが生じる恐れがあるためだ。
ただし、トランプは同じ場で、この「史上最も先進的かつ最も有能で、最も殺傷能力の高い航空機」を輸出する際には「性能を10%削減する」とも発言した。
アメリカが輸出の際に先端技術の性能を意図的に引き下げていることは暗黙の了解として知られていた。だが、それを公然と認めたことで、同盟国や将来の顧客に衝撃が走った。「F47のセールストークにはふさわしくない」と、ブロンダンも語る。