「アメリカの経営者は終わってる」──Coldplay「キスカム」事件が示す、彼らに圧倒的に「足りないもの」
What Coldplay Kisscam Scandal Says About America's Leadership Crisis | Opinion
アストロノマー社のアンディ・バイロンCEOと最高人事責任者であるクリスチャン・キャボット @PopCrave/X
<「やらかしCEO」は彼だけではない──不倫や暴言で次々に職を追われる経営者たち。彼らに足りない「自己認識」とは一体何か?>
アメリカは自らの「幻想」に酔いすぎて、思考力を失っている。AirPodsは「ここにいること」と「いないこと」の境界を曖昧にし、心を整える機会すら奪っている。SNSは中身よりも虚勢を称え、リーダーシップは光沢加工された顔写真と角部屋のオフィスだけの話になった。
そんななか、ある1本の動画が、政治家も評論家もSNSの投稿も成し得なかったことをやってのけた──バラバラな国民を大量のミームとともにひとつにしたのだ。
コールドプレイ(Coldplay)のコンサートで撮られた「あの」キスカム動画はただのバズった失態ではない。今のリーダーたちに共通する決定的な欠如──「自己認識の欠如」を映し出す鏡だった。
【動画】有名経営者の「不倫現場」が、コンサートの巨大スクリーンで大写しに! 「ひどすぎる」と大騒動に
皮肉なのは、動画に映った女性がただの幹部ではなかったこと。彼女は企業文化を守り、価値観に基づいて人材を束ねる役割を担う「チーフ・ピープル・オフィサー」だった。掲げる理念と実際の振る舞いのズレが、これほど露骨に現れた例は少ない。
これはシットコムではない。2025年のアメリカだ。リーダーの「盲点」は、もはや個人だけの問題ではない。それは信頼を壊し、取締役会を腐らせ、権力層とそれ以外の人々との分断をさらに深めている。
こうした事例は後を絶たない。(米大手百貨店チェーン)コールズ(Kohl's)では、わずか4か月でCEOが解任された。理由は、交際相手が経営する業者に数百万ドルを流していたことが発覚したため。
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