みるみる傾く船体、乗客は次々と海に...バリ島近海でフェリー転覆、沈没寸前の「悪夢の光景」映像が話題に

マリンアクティビティが盛んなレンボンガン島 Wonderful Nature-Shutterstock
<乗客89人の安否は?>
6月4日午後、インドネシアのバリ島近海で100人近い乗客を乗せた観光フェリーが転覆した。目撃者が撮影した、その救出の様子が国内外のメディアに取り上げられ、話題となっている。
【動画】飛び交う悲鳴、海に振り落とされる乗客...大波にたゆたう観光フェリーが傾き、海に沈んでいく「悪夢の光景」
豪ニュースサイト「news.com.au」によると、事故は現地時間の午後4時半頃に発生。シュノーケリングやダイビングが人気の観光地であるレンボンガン島とバリ島の東側に位置するサヌールの港を結ぶこの船は、レンボンガン島を出航直後に大きな波に襲われ、浸水が始まったという。この船には外国人77人、インドネシア人12人の計89人が乗っていたと報じられている。
離れた場所から目撃者が撮影した映像には、バランスを失って大きく傾き、沈みつつある船のデッキに数十人の乗客が身を寄せ合う様子が映っている。海に飛び込む人や落ちる人、横付けされた別の船に飛び移る人の影も確認できる。また、脱出前に乗客が船内の様子を撮影した動画には、大部分が水に浸かった客席や狭い出口に押しかける人々の姿が映されている。
米ニューヨーク・ポスト紙の報道によると、午後6時半までにすべての乗客が救助されたという。幸いなことに、今回の事故による死亡者や重傷者は報告されていない。