最新記事
航空

SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船が空中で爆発する瞬間に飛行機で鉢合わせ、窓からの映像が話題に

Video of Woman on Plane Seeing Elon Musk SpaceX Rocket Explosion Goes Viral

2025年3月12日(水)17時18分
クレア・ディッキー
スペースX社のスターシップ

スターシップ「SN15」と「SN16」(2021年7月)luckyluke007-shutterstock

<飛行中の飛行機から爆発して失敗に終わったスペースX社の飛行実験を撮影した女性の動画がSNSで話題。実験の影響で飛行機は引き返すことになり「大迷惑」な結果に?>

イーロン・マスクのスペースX(SpaceX)が開発した宇宙船「スターシップ(Starship)」が8回目の飛行実験で爆発した3月6日、衝撃的な光景を思いがけず旅客機の窓から捉えた動画がTikTokに投稿された。

【動画】SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船が空中で爆発する瞬間に飛行機で鉢合わせ、窓から撮影した「衝撃の映像」が話題に

動画はTikTokユーザーの@mariah.davenportが投稿。「想像してみて。プンタカナを出発して1時間半たったところで自分の便が引き返さなければならなくなった。イーロンのロケットが爆発して、その現場にこれほど近いという理由で」という字幕が入っている。

本誌は7日、TikTokのダイレクトメッセージ経由で@mariah.davenportにコメントを求めた。

旅客機から見たロケット爆発の光景は、まるでSF映画のワンシーンのように思えるかもしれない。しかし投稿者にとっては、普通のフライトがいきなり衝撃の場面に転じた。

爆発したスターシップの残骸は大混乱を引き起こした。行き先の変更を強いられた便もあり、フロリダ州の複数の空港で一時的な飛行禁止命令が出された。

今回の事故は、こうした飛行実験、中でも混雑の多い飛行ルート付近で実験を行う際の安全対策や手順に関する疑問を浮上させている。

BGMにピットブル(Pitbull's)の楽曲「ファイアボール(Fireball)」が流れるTikTokの動画は、爆発したスターシップの残骸と思われる火の玉を捉えている。投稿者のマライア・ダベンポートさんは旅客機からこの光景を目撃した。

People.comの報道によると、ダベンポートさんと恋人は、フロンティア航空の便でドミニカ共和国プンタカナを発ってシカゴのオヘア国際空港へ向かっていたが、予想外の出来事のため、安全を期してプンタカナへ引き返すことを強いられた。

動画の再生回数は330万回を超え、いいねも50万件を超えている。動画に添えられた「先生ありがとう。機内で過ごした余分な3時間半に心から感謝します」という言葉は、想定外の迂回をめぐってイーロン・マスクに向けられた迷惑感情とユーモアの入り混じった皮肉。

キャリア
AI時代の転職こそ「人」の力を──テクノロジーと専門性を備えたLHHのコンサルティング
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米CPI、9月前月比+0.3%・前年比+3.0% 

ワールド

加との貿易交渉「困難」、トランプ氏の不満高まる=N

ワールド

ロシア中銀、0.5%利下げ 米制裁で不確実性高まる

ワールド

カナダ首相「再開の用意」、トランプ氏の貿易交渉終了
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...装いの「ある点」めぐってネット騒然
  • 2
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月29日、ハーバード大教授「休暇はXデーの前に」
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    為替は先が読みにくい?「ドル以外」に目を向けると…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    韓国で「ふくしま」への警戒感払拭? ソウル「日韓交流…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中