ロシア、大規模海軍演習開始 中国と組み米国に対抗姿勢
ロシアのプーチン大統領は10日、米国に対しアジア地域でロシアを軍事力で圧倒しようと試みないよう警告した。同日撮影(2024年 ロイター/Russian Defence Ministry/Handout via REUTERS)
ロシアのプーチン大統領は10日、米国に対しアジア地域でロシアを軍事力で圧倒しようと試みないよう警告した。
ロシアは旧ソ連時代以来最大規模となる海軍の戦略演習「海洋2024」を開始。一環として中国との合同演習も実施する。
プーチン氏は演習開始時のテレビ演説で「友好国との軍事協力強化に特に注意を払っている」とした上で、「米国は攻撃的な行動によって軍事的優位性を確立させようとしており、これによりアジア太平洋地域の既存の安全保障体制と勢力均衡を崩そうとしている」と指摘。米国主導の軍拡競争に直面する中、ロシアはいかなる展開にも備える必要があり、核兵器を含む海軍力を強化し続けると述べた。
ロシアは太平洋、北極海、地中海、バルト海、カスピ海で今月16日まで大規模演習を実施。モイセエフ海軍総司令官によると、9万人を超える兵士、400隻以上の船舶、125機の航空機が投入される。この演習の一環として実施される中国との合同演習には、中国の船舶4隻と航空機15機が参加する。