最新記事
米大統領選

暗殺未遂の瞬間...トランプ前大統領が奇跡的に「死を免れた瞬間」を3D映像で再現

Shocking Video Shows How Close Donald Trump Was to Death

2024年7月19日(金)10時50分
マーサ・マクハーディ
ドナルド・トランプ前大統領 REUTERS

ドナルド・トランプ前大統領 REUTERS

<ペンシルベニア州での集会中、ドナルド・トランプ前大統領が銃撃された。その瞬間を捉えた3D映像は、彼がいかに死の寸前で奇跡的に生還したかを鮮明に示している>

衝撃の映像は、ペンシルベニア州の集会で銃撃されたドナルド・トランプ前大統領が、どれほど死に近かったかを見せつけていた。

【動画】トランプ暗殺未遂、死に直面した瞬間を3D映像が鮮明に再現

7月13日、ペンシルベニア州バトラーで、壇上にいたトランプが右耳を撃たれた。すぐにシークレットサービスが退出させたトランプの耳と顔には、飛び散った血がはっきりと見えた。それでもトランプはカメラの方を向いてこぶしを振り上げ、「ファイト」と3回叫んでみせた。

現場でシークレットサービスに射殺された容疑者は、米連邦捜査局(FBI)の調べでペンシルベニア州ベセルパークのトーマス・マシュー・クルックス(20)と判明した。この銃撃で集会の参加者1人が命を落とし、2人が重傷を負った。

「ギリギリの生還」を証明する3D映像

この衝撃的な出来事を、コンピュータ処理で視覚化した3次元映像がPoint ConsciousnessのアカウントからTikTokに投稿され、たちまちSNSで拡散した。

映像はトランプの頭の動きをマッピングし、姿勢を変えた直後に弾丸が耳をかすめる様子を、上から見下ろす視点でとらえている。

弾丸の経路も示し、トランプがもし直前に頭を動かしていなければ、弾丸が脳を貫いていたことを見せつけた。

映像には「カオスから頭をそむけた」という説明が添えられている。

トランプは15日夜、ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会の初日に、右耳を包帯で覆った姿で登場した。

ニューヨーク・ポスト紙の取材に対してトランプは、銃弾で耳たぶを引き裂かれたと話し、「病院の医師は、こんなのは見たことがないと言い、これを奇跡と呼んだ」「私はここにいるはずではなかった。死んでいたはずだった」と語った。

トランプは銃撃される寸前に、不法移民の図表を見るため頭をかすかに右に向けたことも確認した。

シークレットサービスに誘導されてステージを降りながらも、自分は支持者の前で演説を続けたい意向だったというトランプ。しかし、それは危険だ、病院へ連れて行かなければならないと告げられたと話し、「彼らは素晴らしい仕事をした。何もかも現実離れしていた」と振り返った。

イランがトランプ暗殺を計画か

CNNは16日、匿名の国家安全保障関係者の話として、イランがトランプ暗殺を計画しているという情報を、当局が最近になって入手したと伝えた。

CNNによると、暗殺計画の情報を受け、シークレットサービスは2024年大統領選挙を前にトランプ周辺の警備を強化した。イランの計画と、13日の暗殺未遂を関連付ける情報はないとCNNは伝えている。

イラン国連代表部は本誌に寄せた声明で、この報道について「事実無根であり悪意に満ちている」と反論した。

(翻訳:鈴木聖子)

ニューズウィーク日本版 非婚化する世界
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月17日号(6月10日発売)は「非婚化する世界」特集。非婚化と少子化の波がアメリカやヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

核保有国の軍拡で世界は新たな脅威の時代に、国際平和

ワールド

米政権、スペースXとの契約見直し トランプ・マスク

ワールド

インド機墜落事故、米当局が現地調査 遺体身元確認作

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、円安で買い優勢 前週末の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中