最新記事
インタビュー

自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまきんに君」に聞く、筋トレの意外な効果と長続きさせるコツ!【note限定公開記事】

To Open the “Door to Muscle”

2025年8月27日(水)19時24分
ニューズウィーク日本版編集部
筋肉を強調するお決まりのキメポーズをとる、タンクトップ姿のなかやまきんに君

PHOTOGRAPHS BY TOMOHISA TOBITSUKA FOR NEWSWEEK JAPAN

<「健康づくりには筋トレが欠かせない」――そんな考え方が広がるずっと前から、約30年にわたり「筋肉一筋」の道を歩んできたなかやまきんに君。彼に、筋トレの魅力や続ける秘訣を聞いた>


▼目次
1.きんに君と筋トレの歩み
2.筋肉を育てるには「食事」と「継続」が大切
3.50歳に向けて挑む、変わらぬ夢
4.きんに君直伝! 今日からできる簡単筋トレ
 簡単筋トレ①(足腰を鍛える)
 簡単筋トレ②(腕を鍛える)
 簡単筋トレ③(腹筋を鍛える)

1.きんに君と筋トレの歩み

――筋トレを始めたきっかけや続けられた理由は?

高校3年生の夏にバスケットボール部の活動を引退した時、急に運動をやめるのは嫌でジムでも行こうと思ったのがきっかけです。「ちょっと筋肉をつけたらかっこいいかな」くらいの気持ちでした。

newsweekjp20250827100334.jpg

PHOTOGRAPHS BY TOMOHISA TOBITSUKA FOR NEWSWEEK JAPAN

当時は今ほどジムもなく、自転車で30分ぐらい行った隣町に見つけて通いました。ボディービルがメインのマニアックなジムだったのですが、筋トレはほぼしたことがなかった自分は、バーベルやダンベル、マシンを使うのも初めてですごく楽しかったです。

全然持ち上がらない重さのバーベルが、1週間頑張ったら上がるようになる。翌週には、今日上がらなかった重さが上がるようになる。

「こうしてどんどん強くなれるのか」と思った、その楽しみがいまだに続いている感じです。

――現在はどのようにトレーニングしていますか。

週に6、7回くらい、1回当たり1時間半程度ジムでウエートトレーニングをやっています。その日によってメニューが違い、今日は胸、今日は脚などと部位を分けて鍛え、それを1週間に1、2回のサイクルで回しています。

――「筋トレは人生の教科書」と言われていますが。

日々の筋トレの積み重ねから学んだことは多いですね。

「教科書」と言っても感覚的なもので、例えば、今日これくらい頑張ったら来週にはこうなるという目標を持つことの大切さや、目標を持ってそれをクリアしたときの達成感などです。

それは新しいことを始めたり挑戦したりするときにプラスになっています。

newsweekjp20250827100430.jpg

PHOTOGRAPHS BY TOMOHISA TOBITSUKA FOR NEWSWEEK JAPAN

何のためにきつい筋トレをやっているの? などと言われたこともあります。でも僕の場合は実際、仕事で役に立った。

1つのことを続けていけば、批判されることがあっても認めてもらえることもある。そういう学びもあります。

精神的にもすごくポジティブになりました。仕事でうまくいかないことがあっても、トレーニングをしたら「でも今日はこれだけ頑張った」と自分を肯定できたりする。

――筋肉芸人として順調だった2006年に活動を休止し、アメリカに「筋肉留学」しました。帰国後のことで不安はなかったですか。

アメリカ西海岸にはボディービルダーにとっての聖地があり、そこで筋トレをしてみたいという憧れがあって留学を決めました。

「日本に帰ってきたときにどうするか」という心配はなかった。渡米したもう1つの目標がハリウッドのテレビや映画に出ることで、実際にそうなると思っていましたから。

僕が筋トレを始めた頃は、「変わっている」とか「怪しい」などと言われるような時代でした。でも僕は、できなかったことができるようになり、強くなって体も変わっていくことにワクワクしていた。

「変われる」ことって大人になるとあまりないですよね。

身長も伸び切って、顔も変わらない。でも筋トレは自分の努力次第で体が変わっていく。なんかすごいことが起きるって、ワクワクしたんですよ。

19歳で吉本興業の養成所に入った時はライバルがいっぱいいて、個性が大切だと実感しました。

筋肉を売りにするキャラクターをやれば、たくさんの人に覚えてもらえるかもしれないと考えましたが、「そんなのすぐに飽きられるよ」と言われた。でも僕はすごくワクワクしていました。

その延長で筋肉留学に行った時も、周りからは「日本で仕事があるのに」と言われました。

記事の続きはメディアプラットフォーム「note」のニューズウィーク日本版公式アカウントで公開しています。

【note限定公開記事】自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまきんに君」に聞く、筋トレの意外な効果と長続きさせるコツ!


ニューズウィーク日本版「note」公式アカウント開設のお知らせ

公式サイトで日々公開している無料記事とは異なり、noteでは定期購読会員向けにより選び抜いた国際記事を安定して、継続的に届けていく仕組みを整えています。翻訳記事についても、速報性よりも「読んで深く理解できること」に重きを置いたラインナップを選定。一人でも多くの方に、時間をかけて読む価値のある国際情報を、信頼できる形でお届けしたいと考えています。

ニューズウィーク日本版 健康長寿の筋トレ入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月2日号(8月26日発売)は「健康長寿の筋トレ入門」特集。なかやまきんに君直伝レッスン/1日5分のエキセントリック運動

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三菱商、洋上風力発電計画から撤退 資材高騰などで建

ワールド

再送赤沢再生相、大統領令発出など求め28日から再訪

ワールド

首都ターミナル駅を政府管理、米運輸省発表 ワシント

ワールド

ウクライナ6州に大規模ドローン攻撃、エネルギー施設
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    「どんな知能してるんだ」「自分の家かよ...」屋内に…
  • 7
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 8
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    「1日1万歩」より効く!? 海外SNSで話題、日本発・新…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中