最新記事
米大統領選

トランプ氏「右耳上部を貫通」と投稿、演説中に銃撃...容疑者と集会参加者1人死亡(映像)

2024年7月14日(日)11時40分
ドナルド・トランプ

米ペンシルベニア州のトランプ前大統領の集会で13日、複数の発砲音が聞こえた。トランプ氏は壇上で身を伏せたが、その後警護担当者に抱えられ降壇した(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

米ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会で、トランプ前大統領が演説開始直後に右耳に銃撃を受けた。

トランプ氏は壇上で身を伏せ、警護担当に抱えられ降壇。険しい表情で右耳に手を当てていたが、降壇の際に起き上がり拳を突き上げ何度も「ファイト(Fight)」と声を上げた。警護担当者や選挙対策本部によると無事だという。

中継映像では警護担当がトランプ氏を取り囲む様子や、同氏の顔右側と右耳に血がついた様子が確認できる。

シークレットサービス(大統領警護隊)の報道官は声明で、容疑者は死亡、集会に参加していた1人が死亡、ほかに2人が負傷した。容疑者はシークレットサービスの警備エリア外から発砲したとみられている。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「銃撃が右耳上部を貫通した。大量の出血があった」と投稿した。

銃撃犯の身元と動機は不明。

米紙ワシントン・ポストの記者は、ソーシャルメディアでバトラー郡検事の話として、容疑者とみられる男と集会参加者1人が死亡、もう1人が重体と伝えている。

トランプ氏の広報官は「トランプ氏は迅速な対応に感謝している。命に別状はなく、地元の医療機関で診察を受けている。新たな情報は追って公表する」と語った。

バイデン大統領は声明を発表し「この種の暴力行為は米国では許されない。われわれは国として団結し非難しなければならない」と訴えた。

共和党のジョンソン下院議長はソーシャルメディアに「平和的な選挙集会におけるこのような恐ろしい暴力行為はこの国では許されない。断固として非難されるべきだ」と投稿した。

民主党のシューマー上院院内総務も、「恐ろしい事件でトランプ氏が無事だったことに安堵している。米国では政治的暴力行為は決して許されない」と声明を発表。

シークレットサービスの報道官は「警護担当が予防的措置を施しトランプ氏は無事。今後シークレットサービスが調査を行い、新たな情報は追って公表する」と投稿した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英賃金上昇率、22年5月以来の低水準 雇用市場に安

ワールド

インドネシア大統領、トランプ氏に「エリックに会える

ビジネス

イオン、3―8月期純利益は9.1%増 通期見通し据

ビジネス

アサヒGHD、決算発表を延期 サイバー攻撃によるシ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃をめぐる大論争に発展
  • 4
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 9
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 10
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中