最新記事
ロシア

炎で夜空が赤く染まる映像...ウクライナ無人機がロシア最大級の製鉄所を爆撃か

Explosions Rock Massive Russian Steel Plant After Drone Attack

2024年2月26日(月)17時20分
ブレンダン・コール
ロシア西部の工業都市リペツク

ロシア西部の工業都市リペツク(2017年7月) BestPhotoPlus-Shutterstock

<ノボリペツク製鉄所(NLMK)の主要プラントで大規模な火災が発生。リペツク州のイーゴリ・アルタモノフ知事は「死傷者は出ていない」と発表した>

ロシアにある製鉄所が、ドローン(無人機)によるとみられる攻撃を受けて爆発した。

【動画】赤く染まる夜空...燃え上がるリペツクの製鉄所

ロシア国内ではここ数カ月、エネルギー施設や軍事インフラを標的としたドローン攻撃が急増しており、ロシア政府はしばしばこれをウクライナの仕業だとして非難している。ただしウクライナ側は、自らの攻撃だと直ちには認めないことが多い。ロシア側は、ドローンとミサイルを用いて、ウクライナの民間人を標的にして広範囲を攻撃している。

モスクワ南方にあるリペツク州のイーゴリ・アルタモノフ州知事は現地時間24日、ウクライナとの国境から280マイル(約450キロメートル)ほどのところに位置するノボリペツク製鉄所(NLMK)の主要プラントで火災が発生し、その原因はドローンであると発表した。しかし、ウクライナには言及せず、死傷者はいなかったと付け加えた。

核兵器、弾道ミサイルのための原料を生産か

ソーシャルメディアに投稿された映像には、24日午前1時40分(現地時間)ころに同プラントで火災が起き、その直後に爆発が発生。大きな炎が夜空をオレンジ色に照らす様子が映っている。

このプラントは、NLMKの主要な生産施設だ。ここでつくられる平鋼(ひらこう)製品は、ロシアの鉄鋼生産全体の18%を占めている。NLMKは、ロシアの富豪ウラジーミル・リシンの中核資産だ。リシンは、2023年に発表されたフォーブスのロシア長者番付で3位だった。

ウクライナの報道機関TSNが匿名情報筋の話として報じたところによると、同プラントを標的にしたのはウクライナ保安庁とウクライナ国防省情報総局だ。同プラントでは、火災発生後に従業員全員が避難したという。

TSNによれば、破壊されたのは、最近まで核兵器と弾道ミサイルのための原料が生産されていた製鉄所で、再稼働まではかなりの時間を要する見込みだという。

ロシア国防省は同地域の上空でドローン2機を撃墜したほか、クルスク州とトゥーラ州の上空でも、さらにドローン2機を迎撃したと発表している。本誌は同省にコメントを求めている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

OPECプラス有志国、3月の据え置き方針維持か 2

ワールド

インドネシア中銀理事に大統領のおい、議会委員会が指

ビジネス

欧州委、XのAI「Grok」を調査 性的画像生成巡

ワールド

カナダ首相、3月初旬にインド訪問か 貿易多様化を推
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 6
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 7
    「20代は5.6万円のオートロック、今は木造3.95万円」…
  • 8
    私たちの体は「食べたもの」でできている...誰もが必…
  • 9
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 10
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 7
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中