最新記事
英王室

あなたの知らない素顔のチャールズ英国王 環境保護に力を入れ趣味は乗馬や生垣作り

2023年5月6日(土)12時37分
ロイター
イギリスのチャールズ国王

チャールズ3世(写真)は5月6日、約1000年の伝統を受け継ぎ、ロンドンのウェストミンスター寺院で戴冠式を行う。写真は4月、英キャンバリーで代表撮影(2023年 ロイター)

チャールズ3世は5月6日、約1000年の伝統を受け継ぎ、ロンドンのウェストミンスター寺院で戴冠式を行う。

この国王についてあまり知られていない事実を紹介しよう。

「学校に通った」初の英国王

チャールズ3世は、学校に通った経験のある初の英国王だ。それ以前の国王は皆、家庭教師に教育を受けていた。

チャールズ3世はロンドン西部のヒルハウス校に通い、それからバークシャーにあるチーム校の寄宿生になった。この学校は亡父フィリップ王配も在籍した学校だ。後にチャールズ3世はこの学校の首席生徒になった。

その後、スコットランドの厳格な全寮制学校ゴードンストウン校に入れられた。やはりフィリップ王配も学んだ学校だ。また教育の一環として、豪メルボルンにある英国教会系のジロング・グラマースクールで2学期を過ごした。

ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに進学し、考古学と自然人類学・社会人類学を学んだが、後に歴史学に転向した。また、アベリストウィスにあるユニバーシティ・カレッジ・オブ・ウェールズ(現アベリストウィス大学)で1学期を過ごし、ウェールズ語を学んだ。

スポーツ好き

若い頃のチャールズ王子はスキーやサーフィン、スキューバダイビングを好んだ。ポロにも40年以上熱心に励んだが、2005年、57才で引退した。

1993年まで競技選手としてポロの試合に出場していたが、ある時、落馬して右腕を重複骨折し、手術と骨移植が必要となった。2001年に再び落馬した時にも入院している。

アマチュアの騎手としても1980-81年に6つのレースに騎乗し、2着に2回入ったが、落馬も2回経験している。

音楽と芸術の愛好家

チャールズ3世は、芸術、特にシェークスピアに熱中し、故エリザベス2世から王位を継承した後、作品からの引用を何度も口にしている。

学生時にはピアノ、トランペット、チェロの演奏を学び、シェークスピアの「マクベス」で主演を務めるなど、多くの舞台に出演した。オペラとクラシック音楽を愛好するが、お気に入りの1つとしてレナード・コーエンの名を挙げることもある。

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア軍、ウクライナの全戦線で前進=参謀総長

ビジネス

日経平均は小幅続伸、半導体関連小じっかり 積極売買

ワールド

韓国国民年金、新たなドル調達手段を検討 ドル建て債

ワールド

アサド政権崩壊1年、行方不明者の調査進まず 家族の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中