
プーチンは、習近平の真意を読みきれないまま深入りしているとバーンズは言う(3月21日、クレムリン) Sputnik/Alexei Maishev/Kremlin/REUTERS
<プーチンは「壮大なオウンゴール」を認めようとせず、どんどん中国依存を強めていると分析>
ニューズウィーク日本版-YouTube
<多大なる犠牲から得られた知恵には未来に生かせることもある。1年が経過したウクライナ戦争が教えてくれる「5つの教訓」について解説した動画から一部抜粋して紹介する>
昨年2月にロシア軍がウクライナ全土への攻撃を開始して1年が経過。軍事力で圧倒的に劣ると思われたウクライナ軍の予想以上の善戦と、ウクライナと結束する西側諸国の支援によって、今日も東部を中心に激しい戦闘が続いている。
兵士だけでなく無数の民間人が住居や街を追われ、家族や友人を亡くすなど、この戦争の犠牲はあまりに大きい。
それでも終わる気配のないこの残酷な戦争から世界の指導者と市民は何を学べるのか。
本記事では、本誌YouTubeチャンネルの動画「「5つの教訓」ウクライナ戦争から世界の指導者、市民が学べること【アニメで解説】」の内容を一部抜粋して紹介する。
まず、プーチン大統領は明らかに判断を誤った。具体的にはウクライナ軍の士気と粘り強さなど。しかし、西側も判断ミスをしたことは忘れてはならない。侵攻の可能性は以前からあったにもかかわらず、まともな対策を取ってこなかった。
次に、明らかな侵略行為に対しては国際社会が団結することが分かった。プーチンはこの点についても見誤った。
傀儡政権の樹立を目論んだロシア軍の急襲に耐え、逆に大きな損失を与えたウクライナと西側は、さらなる武器支援と経済制裁の強化でロシアを撃退できるかもしれないと考えている。しかし、ロシアが大国であることに変わりはない。戦況のエスカレート、核兵器の使用の可能性も捨て切れない。
戦時中には集団的思考が優位になりがち。慎重派の意見は強硬派にかき消されてしまう。
戦争の責任は間違いなくプーチンにあるが、西側の尊大さもまたウクライナ国民を苦しめていることは知っておかなければならない。
※この動画は「この悲しい戦争が教えてくれる5つの教訓」に基づいています。
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Putin Risks Turning Russia Into China's 'Economic Colony': CIA Director
プーチンは、習近平の真意を読みきれないまま深入りしているとバーンズは言う(3月21日、クレムリン) Sputnik/Alexei Maishev/Kremlin/REUTERS
<プーチンは「壮大なオウンゴール」を認めようとせず、どんどん中国依存を強めていると分析>
Russians flee Crimea, abandon property ahead of Kyiv's counteroffensive
クリミア議会の前で発煙筒を炊き、クリミア併合9周年とロシア軍勝利を祝うロシア系の若者(3月11日、シンフェロポリ) Alexey Pavlishak-REUTERS
<ウクライナ軍の反転攻勢を恐れたロシア系住民のクリミア脱出が加速している。ロシア人首長は「迎え撃つ」と強気だが>
ロシア・ウクライナ戦争で、近々ウクライナ軍の反転攻勢があるとの恐れから、ロシア系住民によるクリミア脱出が加速しているという。
ワシントン・ポスト(WP)紙は、米軍の機密文書流出問題を巡り、軍基地で働く20代の銃愛好家の男性が関与したと報じた。写真は米国防総省。米バージニア州アーリントンで6日撮影(2023年 ロイター/Tom Brenner)
12日付のワシントン・ポスト(WP)紙は、米軍の機密文書流出問題を巡り、軍基地で働く20代の銃愛好家の男性が関与したと報じた。
ネット上に流出した米国機密情報とされる文書に、ウクライナ戦争でロシア・ウクライナ両軍の兵士合わせて最大35万4000人が死傷したとの記述があることが分かった。ウクライナ・ザポロジエで9日、ロシア軍の砲弾を調べる警察官(2023年 ロイター)
ネット上に流出した米国機密情報とされる文書に、ウクライナ戦争でロシア・ウクライナ両軍の兵士合わせて最大35万4000人が死傷したとの記述があることが分かった。また、同戦争が2023年以降も続く長期戦に発展する可能性があるとも記されていた。
ニューズウィーク日本版-YouTube
<中国の人口は水増しされていた? ハッキング事件で流出したデータから何が分かったのか? 中国の人口統計をめぐる特殊事情について解説した動画から、一部を抜粋して紹介する>