最新記事

キャリア

ビル・ゲイツが大学一年次の履歴書を公開 「今の人達の方がずっと良い」

2022年8月1日(月)17時25分
佐藤太郎

REUTERS/JASON LEE

<66歳の彼は、48年前の大学1年生の時に作成した履歴書をビジネスSNS「Linkeedin」で公開。タイプライターの性能の問題で見栄えは現代に劣るため、「私の履歴書より(今の人の方が)ずっと良い」と言うが、その中身は...>

履歴書は単なる書類ではなく、多くの人にとって、人生を変える、やりがいのあるキャリアへの切符となり得るものだ。履歴書の書式、フォント、スタイルは年々進化しているが、その意義は半世紀前も今も変わらない。世界中の人たちにとって、最も重要な文書とも言える。

その希望を体現する人物が自身の履歴書を公開した。世界で最も裕福な人物の一人であるビル・ゲイツだ。

66歳の彼は、48年前の大学1年生の時に作成した履歴書をビジネスSNS「Linkeedin」で公開。億万長者は「あなたが最近卒業した人であろうと大学中退者であろうと、私の履歴書よりずっと良い」と、ユーモアを交え書き添えている

image1.jpg


ゲイツが公開した履歴書にはウィリアム・H・ゲイツとあり、ハーバード大学1年生の時のものだ。のちにマイクロソフトの社長となる青年は、履歴書に、オペレーティングシステムの構造、データベース管理、コンパイラ構築、コンピュータグラフィックスなどの講義を受けたと記している。

また、FORTRAN、COBOL、ALGOL、BASICなど、当時の最先端をいくプログラミング言語すべての経験を有すること。1973年にTRWシステムズ・グループでシステム・プログラマーとして働いた経験、1972年にワシントン州シアトルにあるエリート私立学校レイクサイド・スクールで共同指導者、共同パートナーとして参画した経歴を書いている。

とはいえハーバード大学だ。天才や優秀がわんさか存在することは周知の事実だ。一般人はピカピカの履歴書よりも、目立たない部分に記入された内容が気になってしまう。彼は、身長が約178センチメートルで、体重がわずか約59キログラム......。彼はハーバード大学の新入生でありながら、12,000ドル(約164万円)の給与を記載しており、希望額は「オープン」としていた。

「48年前の12,000ドルの給料は、最近の卒業生にとっては驚くべきものだったでしょう」と、LinkedInのあるコメント投稿者は書き込んだ


【写真】18歳、ビル・ゲイツの履歴書全文

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意

ワールド

国際刑事裁の決定、イスラエルの行動に影響せず=ネタ

ワールド

ロシア中銀、金利16%に据え置き インフレ率は年内
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中