最新記事

動物

【動画】「100均」に迷い込んだ犬、店内を満喫したのち捕獲される

2022年6月13日(月)18時30分
佐藤太郎

BRADENTON POLICE DEPARTMENT/FACEBOOK

<ベントレー君は店に入り数時間、悠々と店内を見物していたという>

日本では大型犬、特にドーベルマンやピットプルが脱走したと報じられると近隣住民に緊張感が走る。

しかし先週アメリカ・フロリダ州での捕獲劇は周りを和ませる形で終わった。

脱走したのは135ポンド(約61kg)のベントレー君。元気が有り余って自宅のゲートを壊し、素面に戻った時には自宅の方向が分からず、数ブロック離れた、1ドルショップ(日本でいう百均)のダラー・ゼネラルに迷い込んでしまったようだ。

ブレイデントン警察に通報があったのは、ベントレー君が数時間に渡り店内に留まった後のことだった。「巨大な犬が立ち去ろうとしない。店を閉めなければならない」と。

警察はダラー・ゼネラルからの呼び出しに応じた。現場を確認すると、ベントレー君は、店に入り、そこで数時間、悠々と店内を見物していた。警察は、万が一の事態を想定し、買い物客らの安全を確保するため、店を閉めて捕獲作業に取り掛かった。

しかしベントレー君が物色を楽しむ中、店員は、本当に鍵をかける必要が出てくるギリギリのところまで仕事を続けていた。警察官は監視カメラを見てその行動に納得した。

警察が公開した動画には、ベントレー君が満足げに店内を歩き回り、尻尾を振って警察に近づいていく様子が映っていた。映像の最後には、愛犬が見つかり安心した飼い主がやってきて、ベントレー君を抱き上げるシーンが収められている。

●警察は犬を保護したビデオをFacebookに投稿した


ダラー・ゼネラルは迷い犬を惹きつける?

ベントレー君の飼い主は、彼が行方不明であることに気付き大慌て。無事に保護されたことを知ると、店や警官が愛犬を見守ってくれたことに感謝した。ベントレー君がマイクロチップを装着していたことも幸運だった。

実は、今回のベントレー君は、ダラー・ゼネラルで快適に過ごした最初の犬ではない。2021年5月、ノースカロライナ州のダラー・ゼネラルに野良犬が入り込み、ユニコーンのぬいぐるみを奪おうとたことがあった。何度もぬいぐるみを万引きしようとしたため、従業員がデュプリン郡アニマルサービスに助けを求めた。

その後、動物管理局の職員が到着し、その野良犬は欲しがっていたユニコーンのおもちゃを買ってもらい、地元の保護施設に連れて行かれた。シスと名付けられたこの犬は、保護犬と里親を結ぶ団体「Lab Rescue LRCP」に移され、トレーニングを受けた後、家族として迎え入れてくれる一家に引き取られていった。


<合わせて読みたい>

連続不法侵入犯が遂に捕まる 保釈金はクッキーでご勘弁!?
【動画】ハイテンションな子犬が滑走路を爆走 完全におちょくられる職員
ロシアの工場跡をうろつく青く変色した犬の群れ

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルのミサイルがイラン拠点直撃、空港で爆発音

ワールド

ロシア凍結資産、G7がウクライナ融資の担保に活用検

ビジネス

リスクオフ加速、日経1200円超安 イスラエルがイ

ワールド

トランプ氏口止め事件公判、陪審員12人選任 22日
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 7

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中