最新記事

ウクライナ

「It's My Life」をBGMに土嚢を作るウクライナ人たちの姿がボン・ジョヴィに届く

2022年3月28日(月)17時05分
川口陽
オデッサで土嚢を作るウクライナ市民

ロシア軍からの攻撃に備え、土嚢を準備するウクライナ市民 alanews-YouTube

<2000年にリリースされた名曲が、不屈の抵抗のシンボルとしてウクライナで新たな生命を獲得しつつある>

ウクライナの港湾都市オデッサの浜辺で、数十人の住民がバリケード用の土嚢を準備する作業風景が撮影された。トラックの荷台に次々と土嚢を積み上げる人々の傍ら、大音量のスピーカーから流れる音楽に合わせて一人の青年がドラムを叩いている。住民たちを鼓舞しているのは、ボン・ジョヴィの名曲「It's My Life」だ。

この映像は先週火曜、ウクライナの外交官オレクサンドル・シェルバによってツイートされた。「誰かこれを@BonJoviに見せてくれませんか」という彼の願いはすぐに実現する。

シェルバのツイートの約6時間後、ボン・ジョヴィがこれに応えた。「It's My Life」の歌詞の一部を引用し、このビデオをシェアした。投稿には、#SlavaUkraini(ウクライナに栄光あれ)のハッシュタグも添えられている。

20日にベルリンで行われた反戦コンサート「サウンド・オブ・ピース」には、ウクライナのバンドSelo i Ludyが参加し、ハリコフのシェルターから「It's My Life」を歌った。

この曲は今、ウクライナのレジスタンスの象徴として新たな生命を得つつある。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インド、10月までに消費税減税へ 国内経済の活性化

ワールド

ドイツ外相、中国の「攻撃的行動」を批判 訪日前に

ワールド

ウクライナ大統領、和平交渉は「現在の前線」から開始

ワールド

プーチン氏の和平案、ウクライナ東部割譲盛り込む=関
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 2
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に入る国はどこ?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する…
  • 6
    恐怖体験...飛行機内で隣の客から「ハラスメント」を…
  • 7
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 8
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 9
    40代は資格より自分のスキルを「リストラ」せよ――年…
  • 10
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 9
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 10
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中