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「主役を演じたくない」ベン・アフレックが語る「脇役」ならではの面白さ

Ben Affleck Explains Why He Prefers Supporting Roles More Than Playing A Protagonist

2021年12月18日(土)19時05分
サナ・カーン
ベン・アフレックとジェニファー・ロペス

The Tender Barプレミアにジェニファー・ロペスと出席したベン・アフレック Aude Guerrucci-REUTERS

<最新作『最後の決闘裁判』でも脇役を演じたベン・アフレックだが、主役より「演じがい」のあるキャラクターを好むと語った>

ベン・アフレックは主役を演じることに興味がなく、むしろ最新作『最後の決闘裁判』で演じたような脇役を好んでいると語った。49歳の現在まで輝かしいキャリアを積み重ねてきた彼は、作品の主役には多くの制限があり、観客とのつながりも求められるとした。そうでなければ、制作者は巨額の損失を被りかねないからだ。

「主役の場合、あれをやらなければならない、これをやってはいけないといったことがあり、そこには明確に『本質的な善良さ』が求められる。そうしなければ観客は主人公に感情移入できず、そのせいで1億ドルの損失を生むかもしれない」と、アフレックは米ハリウッド・リポーター誌に語っている。

アフレックは主役の重荷を背負うより、もっと陰影のあるキャラクターを演じるのが好きだという。そうしたキャラクターには欠陥があり、面白く、より複雑になり得るからだ。

「主役を演じなかった『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『恋におちたシェイクスピア』『最後の決闘裁判』などではどれも、より複雑で欠点があり、面白い人物を演じることができた」

映画を見るスタイルは変わった

『最後の決闘裁判』の劇場での興行収入は振るわず、アフレックのインタビューもその結果が出た後に行われたものだったが、本作はアマゾン・プライムビデオなどストリーミング・プラットフォームでは好ましい成果を上げていると擁護した。

「(この結果は)現在の大規模な(環境の)変化によるものだ。誰かと会うたびに、そのことについて話している」

人々はもはや映画館で長時間じっと座って作品を見るよりも、好きなところで一時停止して休憩を取り、続きは明日見るというスタイルを好んでいると、アフレックは考えている。

次回作となる『The Tender Bar』でアフレックは、ダニエル・ラニエリ演じる9歳の少年の父親代わりとなるバーテンダーの「チャーリーおじさん」役を演じる(12月17日にアメリカで公開された)。ジョージ・クルーニーが監督を務め、J.R.モーリンガーの回顧録を原作としている。

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