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米当局、オミクロン株検出の取り組み強化 国内感染に備え

2021年11月30日(火)10時33分
ニューヨークの空港

米公衆衛生研究所協会(APHL)のスコット・ベッカーCEOは、新型コロナウイルスの国内感染で主流のデルタ株と新たな変異株のオミクロン株を見分けるための取り組みを強化していると明らかにした。写真はニューヨークの空港で16日撮影(2021年 ロイター/Shannon Stapleton)

米公衆衛生研究所協会(APHL)のスコット・ベッカー最高責任者(CEO)は29日、新型コロナウイルスの国内感染で主流のデルタ株と新たな変異株のオミクロン株を見分けるための取り組みを強化していると明らかにした。

南アフリカで先週初めて見つかったオミクロン株は、これまでに他の10カ国で感染が確認されており、当局者らは米国内で報告されるのも時間の問題だとみている。

ワクチンの効果を低下させる可能性のある変異が数多くあることから警戒されているが、詳しいことはまだ分かっておらず、各国が国内での感染状況を把握しようと対応に追われている。

ベッカー氏はロイターに対し「(オミクロン株の感染が)数日中に確認されるだろう」と述べた。

APHLのメンバーが26日にホワイトハウス当局者らと会談し、新たな変異株検出に向けた取り組みについてブリーフィングを行ったという。

ベッカー氏によると、最初の取り組みとしてサーモフィッシャー製の新型コロナ検査キットの利用を拡大する。

同検査キットはオミクロン株に見られる遺伝子の変異を検出し、デルタ株と区別することが可能。検出されたサンプルはオミクロン株かどうか確認するため、さらに配列解析が行われるという。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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