NY外為市場=ドル反落、中東懸念後退でリスク選好回復
ニューヨーク外為市場では、ドルが前日に付けた数カ月ぶりの高値から反落した。2011年1月撮影(2026年 ロイター/Kacper Pempel)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが前日に付けた数カ月ぶりの高値から反落した。中東情勢を巡る懸念が後退し、紛争が想定より短期に収束する可能性があるとの観測が台頭したことで、安全資産としてのドルの需要が薄れている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)はこの日、米国とイスラエルの軍事攻撃を受け、イラン情報省の工作員が米中央情報局(CIA)に対し停戦に向けた対話の用意があるとシグナルを送っていたと報じた。この報道を受け、市場でリスク選好度が高まり、ドルの上値が重くなった。
コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「世界的なインフレのほか、主要中央銀行の金融政策などを巡る見通しに市場が過剰に反応しすぎたとの見方が強まりつつある」と述べた。
マネーコープ(ニュージャージー州)のトレーディング部門責任者、ユージーン・エプスタイン氏は「市場全体でリスク選好がやや改善し、週初から見られていた安全資産への逃避がいくらか巻き戻されている」と指摘。同時に「イランを巡る軍事衝突はまだ終わっておらず、状況がどのように展開するか、まだ多くの情報を見極めなくてはならない」とし、資金が再び安全資産に向かう可能性は十分にあると慎重な見方も示した。
緊迫する中東情勢に市場の注目が集まる中、この日発表の米経済指標に対する反応は薄かった。
米供給管理協会(ISM)発表の2月の非製造業総合指数は56.1と、1月の53.8から上昇。堅調な需要を背景に、2022年7月以来3年半ぶりの高水準に上昇した。米ADPリサーチ・インスティテュート発表の2月の全米雇用報告では、民間雇用者数が6万3000人増加し、過去7カ月で最大の増加となった。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の98.83。ただ、午前の取引では昨年11月28日以来の高値を付けていた。
ドル/円は0.4%安の157.02円。前日はニューヨーク連銀がレートチェックを行ったと伝わった1月23日以来の高値を付けていた。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.1632ドル。ユーロは前日、対ドルで昨年11月下旬以来の安値を付けていた。
ドル/円 NY午後4時 157.09/157.10
始値 157.22
高値 157.40
安値 156.89
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1639/1.1641
始値 1.1635
高値 1.1652
安値 1.1617
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