最新記事

G20

今月末のG20、少なくとも4首脳が欠席へ 岸田首相は衆院選、プーチン大統領はコロナ対応で

2021年10月20日(水)09時59分
岸田文雄首相

今月30─31日にイタリアのローマで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に、岸田文雄首相(写真)やロシアのプーチン大統領ら少なくとも4カ国の首脳が参加しない見通しであることが、外交筋や政府高官の情報から明らかになった。4日撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

今月30─31日にイタリアのローマで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に、岸田文雄首相やロシアのプーチン大統領ら少なくとも4カ国の首脳が参加しない見通しであることが、外交筋や政府高官の情報から明らかになった。

岸田首相は、31日に実施される衆議院選挙を理由にG20サミットへの出席を見送る。ロシア大統領府によると、プーチン大統領は対面形式ではなく、オンライン形式で参加する意向をG20議長国を務めるイタリアのドラギ首相との電話会談で伝えた。ロシア通信(RIA)はペスコフ大統領報道官の話として、プーチン氏は新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ、オンライン形式での参加を決めたと報じている。

メキシコのロペス・オブラドール大統領も出席しない計画で、代理にエブラルド外相を派遣する。ロペス・オブラドール大統領の外遊はまれで、19年に大阪で開催されたG20サミットも欠席している。

公式に発表されていないものの、外交筋によると、中国の習近平国家主席も欠席する公算が大きい。新型コロナが習主席の主要懸念とみられるという。習氏は20年1月以降、中国国外には出ていない。

政府高官によると、習氏がオンライン形式でG20サミットに参加するかどうかは不明。

また、現時点でブラジルのボルソナロ大統領の出席も不確定という。

半面、バイデン米大統領は出席を確認しているほか、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、英国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、韓国、南アフリカ、サウジアラビア、トルコ、欧州連合(EU)の首脳も出席する見通し。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ米政権、航空会社と空港に健康的な食事と運動

ワールド

トルコがロシアからのガス輸送を保証 =ハンガリー首

ワールド

中国首相「関税の影響ますます明白に」、経済国際機関

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米FOMC控え様子見姿勢も
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    米、ウクライナ支援から「撤退の可能性」──トランプ…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中