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宇宙開発

リチャード・ブランソンの宇宙船はどうやって飛んだのか<動画あり>

Richard Branson's Virgin Galactic Flight: How Do Space Planes Work?

2021年7月12日(月)19時13分
マット・キャノン

■地球への帰還

それから宇宙船は下降を始める。すると両翼の後方にある「テールブーム」と呼ばれる部分が立ちあがり、「羽根モード」へと変化。これは下降速度を緩め機体を安定させるのが目的だ。

これにより大気圏への再突入がゆっくりになるとは言うものの、搭乗者は通常の6倍の重力を体験することになる。

さて大気圏に再突入すると、テールブームは元の位置に戻り、ユニティは滑空して着陸する。

■リスクは否定できず

もちろん、宇宙旅行にリスクがないわけではない。スペースシップ2の1号機である「VSSエンタープライズ」は2014年の試験飛行で墜落事故を起こした。機長はパラシュートで機外に脱出したが、副操縦士が死亡した。

原因はテールブームを動かすタイミングが早すぎたこととされ、事故後は再発防止のために操縦系統の設計に手直しが行われた。

2019年にも、大惨事につながりかねない「事故」が起きている。新しい金属製の熱保護フィルムがきちんと貼られなかったために過大な圧力が生まれ、宇宙船の部品の一部が破壊されてしまったのだ。

■ベゾスの宇宙飛行はどんなもの?

さて、先を越された形のベゾスのミッションでは、ブルーオリジンの「ニューシェパード」という地上から打ち上げられる従来型のロケットが使われる。ニューシェパードは、アメリカ初の有人宇宙飛行に成功した宇宙飛行士、アラン・シェパードにちなんで名付けられた。

ニューシェパードはヴァージン・ギャラクティックのユニティを上回る高度10万メートルに達する予定。これは、多くの専門家が地球の大気圏と宇宙空間の境目と考える「カーマンライン」よりも上だ。

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