最新記事

ワクチン

米FDA、J&Jワクチン数百万回分の廃棄を要請  他のワクチンの成分が混合するミスが発生

2021年6月12日(土)09時23分
ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチン

米食品医薬品局(FDA)は11日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に対し、委託先の米工場で製造された数百万回分の新型コロナウイルスワクチンを廃棄するよう求めた(2021年 ロイター/Timothy D. Easley)

米食品医薬品局(FDA)は11日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に対し、委託先の米工場で製造された数百万回分の新型コロナウイルスワクチンを廃棄するよう求めた。

これらワクチンは医薬品受託製造会社のエマージェント・バイオソリューションズが運営するメリーランド州ボルティモアの工場で製造。同工場ではJ&Jのワクチンに別のワクチンの成分が混合するミスが発生し、米当局は4月に製造停止を命じていた。

関係筋2人によると、FDAは同時に、約1000万回分のワクチンについては使用を認めたという。

これに先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズは関係筋の情報として、FDAがJ&Jに約6000万回分のワクチンを廃棄するよう要請したと報じていた。

こうした中、欧州医薬品庁(EMA)は11日、予防措置として、米工場での製造過程で汚染問題が発生した時期に欧州向けに作られたJ&Jのワクチンを使用しないと発表した。

何回分のワクチンを不使用とするかは述べなかったが、ロイターはこれまでに、何百万回分ものワクチンに相当すると報じている。6月末までに5500万回分を欧州に納入するJ&Jの目標達成が難しくなりそうだ。

EMAは、汚染されたワクチンが欧州向けではなかった上、欧州に納品されたワクチンは汚染の影響を受けていないとしている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、銀行の流動性支援強化で詳細発表

ワールド

韓国の尹錫悦前大統領に無期懲役、内乱首謀で地裁判決

ビジネス

フィリピン中銀、6会合連続利下げ 先行き不透明

ビジネス

インタビュー:1%への利上げ、無担保コール急低下の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポーランドが「核武装」に意欲、NATO諸国も米国の核の傘を信用できず
  • 2
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 3
    中道「大敗北」、最大の原因は「高市ブーム」ではなかった...繰り返される、米民主党と同じ過ち
  • 4
    ウクライナ戦争が180度変えた「軍事戦略」の在り方..…
  • 5
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 8
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 9
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 10
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 7
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中