最新記事

ドイツ

ソーセージにサヨナラ? ドイツが世界No.1ヴィーガン大国へ

2021年5月24日(月)16時00分
モーゲンスタン陽子

肉の代替品は今や高級スーパーだけでなくディスカウントストアでも普通に売られている。都市部のショッピングモールには代替肉バーガーショップなども登場した。筆者は数品しか試したことがないが、味はなかなかのものだ。風味自体はあまりないので、チキンナゲットでもシュニッツェル(豚や仔牛のカツレツ)でも味自体はあまり変わらないが、衣がサクサクしていて食べ応えがあるし、安い肉の揚げ物を食べたときの嫌な感じもない。もう1つ代替プロテインの有望株といえば昆虫食だが、こちらには気分的に抵抗がある人でも、植物ベースの代替肉なら始めやすいかもしれない。

当面の問題は価格だろう。一般的になったとはいえ、通常価格の本物の肉に比べるとやはり少々値が張る。だが今後技術が進み消費が増えたら、価格もどんどん下がっていくだろう。

各国でワクチン接種が着々と進み、社会は「バック・トゥ・ノーマル」への道を模索し始めている。しかし、「ノーマル」自体が変化しつつある。マスクや手洗いは今後も「ニュー・ノーマル」として続くだろうし、リモートワークもすっかり定着した。でも、とりわけ大きく変わったのは、食生活ではないだろうか。

代替肉がニューノーマルになる日もそう遠くないかもしれない。

Berlin Vegan Food Guide - Gesunde Edition!

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

インド経済に底堅さ、世界的な不確実性に対処=中銀月

ワールド

ロシア・ウクライナ協議、さらなる捕虜交換で合意 停

ビジネス

テスラ第2四半期、過去10年超で最悪の減収 年内に

ワールド

FRBの経済予想に政治的偏り、米財務長官が主張
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:山に挑む
特集:山に挑む
2025年7月29日号(7/23発売)

野外のロッククライミングから屋内のボルダリングまで、心と身体に健康をもたらすクライミングが世界的に大ブーム

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 4
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 5
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞…
  • 6
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウ…
  • 7
    「カロリーを減らせば痩せる」は間違いだった...減量…
  • 8
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 9
    約558億円で「過去の自分」を取り戻す...テイラー・…
  • 10
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中