最新記事

動物

屋外トイレに座った女性、「下から」尻を襲われる。犯人はクマ!──アラスカ

Bear Attacks Woman's Buttocks As She Uses Outdoor Toilet in Alaska Frank Fichtmüller-iStock.

2021年2月23日(火)20時46分
ジェーソン・マードック

冬のアラスカでトイレに潜り込んでいたのはブラックベアー(アメリカクロクマ)とみられている 

<便器のなかにクマが潜んでいた、という珍しい事件はどうして起こったのか>

アラスカ州で屋外トイレを使用しようとした女性がブラックベアー(アメリカクロクマ)に「下から」尻を襲わる珍しい事件があった。

被害にあったシャノン・スティーブンスは、アラスカ州ヘインズの住人で、週末に兄たちと一緒にチルカト湖を訪れていた。3人は都会から遠く離れた辺境の旅を楽しみ、円形テントに泊まっていた。

その日、屋外トイレに入ったシャノンは便座に座った瞬間、何者かの強い気配を感じ、「飛び上がって叫んだ」とアラスカの首都ジュノーのラジオ局KTOOに語った。

助けを求める声を聞いた兄のエリックは、ヘッドランプをつけて駆けつけた。トイレのフタを開けて見たところ、便座のすぐ下に「巨大なクマの顔」があり、目がまっすぐ自分を見つめ返していた、という。

シャノンは出血していて、血を止めるために包帯が必要だったが、重傷ではなかった。「ただの刺し傷のような感じだった。噛まれたわけではないと思う。爪でひっかいただけかもしれない。本当のところは、もうわからない」と、彼女はKTOOに話した。

その日の昼間、3人は凍った湖でスノーマシンを使用し、屋外の焚火台で肉を調理した。エリックはそれがクマを引き付けた可能性があると考えている。冬はクマはたいてい冬眠しているので油断していたという。

トイレの臭いがクマを引き寄せる

クマはどうやってトイレの下に入り込んだのか。地元の報道によれば、トイレは木の根の束の上に作られているため床が地面より高く、クマが潜り込むことも可能だったという。

クマは翌日にはいなくなっていた。だが屋外トイレに来たときの足跡があり、焚火台も倒されていた。

足跡の写真を分析したアラスカ州魚類鳥獣部の生物学者カール・コッホは、ブラックベアーの仕業だと思う、と語った。

「こんな目にあったのは、スティーブンスさんが初めてかもしれない」と、コッホは言う。「屋外トイレに座った途端、(下からクマに襲われるとは)実に珍しい」

クマは、臭いで屋外トイレに引き寄せられることがある。そして冬の間の活動はあまり活発ではないが、完全に姿を消すわけではない、とコッホはKTOOに話した。

つい最近も、ヘインズに近い山で友人とバックカントリー・スキー中にクマに襲われた男性が、ヘリコプターで病院に搬送されるという事件があった。沿岸警備隊によれば、男性はクマの攻撃で、頭と手に負傷した。

事件を振り返ったシャノン・スティーブンスは、今でも怪我よりもショックのほうが大きいと言う。そして「次に屋外トイレを使うときは、便器の中をまず確認する」と語った。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

アングル:百貨店が「体験型ショッピング」に活路、客

ビジネス

アングル:「高市ラリー」再開か、解散検討報道で思惑

ビジネス

トランプ米大統領、クレジットカード金利に10%の上

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 8
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中