最新記事

韓国

韓国超エリート大教授、自動運転の特許を中国へ横流し? 金にもの言わせ研究者集める中国「千人計画」とは

2020年10月9日(金)14時40分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

事件の舞台となった韓国の理工系大学KAIST 写真はKAISTのホームページより

<開発競争が激しい分野の技術流出問題。日本にとっても決して他人事ではない>

今年4月、世界知的所有権機関(WIPO)は2019年の特許の国際出願件数を発表し、中国が米国を追い抜き初めて世界トップとなった。個別企業でも1位は中国の通信大手のファーウェイが3年連続の首位。2位に日本の三菱電機、3位に韓国のサムスン電子が入ったが、10位までにOPPO、BOEテクノロジー、平安科技という中国企業が並び、複数トップ10入りしたのは中国以外は韓国のみ(前記サムスン電子と10位のLGエレクトロニクス)。圧倒的な中国の存在感が目立つものとなった。

こうした特許出願での中国の台頭には、「知財強国」を宣言し研究開発型企業への税優遇や補助金などで後押しする中国共産党当局の意向が大きく働いているといわれる。だが、その一方で目的達成のため、なりふり構わぬ活動が行われて、国際的に非難も浴びているようだ。

韓国、技術流出が問題化

9月17日、韓国の野党国民の力党のク・ジャグン議員(国会産業通商資源中小ベンチャー企業委員会所属)は、2015年から現在まで摘発された韓国から海外への技術流出事件は計121件にものぼり、そのうち29件は'国家核心技術'に相当する重要技術だった、という衝撃的な内容の発表を行った。

それによると業種別では、電気/電子分野が61件(50.4%)と最も多く、次に造船/自動車22件(18.2%)、機械13件(10.8%)、化学/生命工学11件(9.1%)であり、企業規模別では、中小企業が80件、大企業33件と、65%以上が中小企業からの技術流出だった。

そんななか、また1件の知的財産流出が、なんと韓国最高の理系大学KAISTから発生し、波紋を広げている。

KAISTとは、Korea Advanced Institute of Science and Technologyの略称で「カイスト」と呼ばれる韓国国立大学のことである。1981年に大田市に創立され、その後世界の大学ランキングでは常に上位にランクインするほどの有名大学だ。

韓国では俗にSKYと呼ばれるソウル大、高麗大、延世大がエリート御三家として知られているが、実は理工系でいえばKAISTの方が上をいく。

1999年にはここに通う学生たちを主人公にした『カイスト~天才たちの青春日記~』というドラマも放送され話題となった。校内の全ての授業が英語で行われ、韓国内外から集まった科学工学系のエリートたちが通う名門校である。

ニュース速報

ワールド

米首都ワシントン、屋内でのマスク着用義務化へ 31

ビジネス

米GDP、4─6月期6.5%成長 コロナ前の規模回

ワールド

核協議、無期限に続けることできず 「ボールはイラン

ビジネス

米失業保険申請40万件、予想ほど改善せず

MAGAZINE

特集:モデルナの秘密

2021年8月 3日号(7/27発売)

コロナワクチンを高速開発したベンチャー企業モデルナの正体とmRNA治療薬の可能性

人気ランキング

  • 1

    1匹だけみにくい子猫、病気と思ったら「オオカミ」だった

  • 2

    「競技用ショーツが短すぎて不適切」英パラ代表選手、審判の指摘に絶句

  • 3

    東京五輪、視聴率苦戦の根本理由

  • 4

    地球帰還のベゾス氏、空気を読まない発言に怒りが集…

  • 5

    競泳界の「鉄の女」が水の上を歩く奇跡の一枚

  • 6

    チベットの溶ける氷河から、約1万5000年前の未知のウ…

  • 7

    ファーウェイ制裁の不透明な真実、グーグルはNGだが…

  • 8

    東京五輪、男子バスケ米代表は史上3番目の高齢者チーム

  • 9

    「謝らない謝罪」が日本で蔓延している

  • 10

    なぜ日本男子は世界で唯一、女性より幸福度が低くなる…

  • 1

    1匹だけみにくい子猫、病気と思ったら「オオカミ」だった

  • 2

    「無駄に性的」罰金覚悟でビキニ拒否のノルウェー女子ビーチハンド代表

  • 3

    「競技用ショーツが短すぎて不適切」英パラ代表選手、審判の指摘に絶句

  • 4

    チベットの溶ける氷河から、約1万5000年前の未知のウ…

  • 5

    競泳界の「鉄の女」が水の上を歩く奇跡の一枚

  • 6

    「三国志」は日本人も中国人も大好き(でも決定的な…

  • 7

    東京五輪は始まる前から失敗していた

  • 8

    国際交流を奪われた悲しき五輪で角突き合わせる日本…

  • 9

    東京五輪、視聴率苦戦の根本理由

  • 10

    肩こりや腰痛に悩む人がハマる大きな失敗 「姿勢をよ…

  • 1

    1匹だけみにくい子猫、病気と思ったら「オオカミ」だった

  • 2

    加害と向き合えない小山田圭吾君へ──二度と君の音楽は聴きません。元いじめられっ子からの手紙

  • 3

    20万円で売られた14歳日本人少女のその後 ──「中世にはたくさんの奴隷がいた」

  • 4

    「無駄に性的」罰金覚悟でビキニ拒否のノルウェー女…

  • 5

    「1日2個、カットしてスプーンで食べるだけ」 メンタル…

  • 6

    「競技用ショーツが短すぎて不適切」英パラ代表選手…

  • 7

    人間のオモチャにされたイルカ死ぬ──野生動物に触る…

  • 8

    韓国で、日本製バイクの販売が伸びている理由

  • 9

    テスラ6月に発売した新型「モデルS」運転中に発火=所…

  • 10

    ある日突然「人工透析です」と告げられたら? 高血圧、…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月