最新記事

感染第2波

インド、新型コロナ感染700万人突破 ヒンドゥー教の祝祭控え懸念高まる

2020年10月12日(月)10時55分

インド保健省によると、11日に新型コロナウイルスの類型感染者数が700万人を突破した。写真は2020年10月9日に撮影されたニューデリーにおけるコロナウイルスのサンプル採取の現場。(2020年 ロイター/Anushree Fadnavis )

インド保健省によると、11日に新型コロナウイルスの類型感染者数が700万人を突破した。南部の感染増が西部の減少を相殺した。

過去24時間に確認された感染者数は7万4383人、死者は918人で、累計は10万8334人となった。

政府統計に基づくロイターの算出によると、インドの感染者数は過去13日間で100万人増加し、累計感染者数が800万人に迫っている米国に次いで世界で2番目の多さとなっている。

初期対応で称賛された南部ケララ州で10日に確認された感染者数は、1万1755人と国内最多。隣接するカルナタカ州と州都ベンガルールも感染抑制に苦慮している。

3月末に実施した厳しいロックダウン(都市封鎖)で経済が崩壊状態となっていることを受け、政府は10、11月に山場を迎えるヒンドゥー教の祭りのシーズンを前に、インド全土で経済の完全再開を目指している。しかし、恒例の大規模な祝賀行事や全国規模の移動の抑制が、新たな課題となる。

マハラシュトラ、グジャラートなど西部の少数の州では、10月17日から9日間行われる祭りの期間中、集会規制を実施している。

バルダン保健・家族福祉相はソーシャルメディアに投稿した動画で「祭りの季節が近づいている。この期間における人々のわずかな不注意で、状況が悪化する恐れがある」と呼びかけた。

また、「信仰や宗教を証明するため、大規模な集会を行なう必要はない。それを行えば、大きな問題に向かって突進することになるかもしれない」と警告した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・強行退院したトランプが直面する「ウィズ・コロナ選挙戦」の難題
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ



20230404issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2023年4月4日号(3月28日発売)は「小泉悠×河東哲夫 ウクライナ戦争 超分析」特集。日本有数のロシア通である2人の特別対談・前編。戦争の「天王山」/ウクライナ戦車旅団/プーチンの本音と正体……を超マニアックに語り尽くす

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

中国、初の人民元建て決済 仏トタルとLNG取引

ワールド

EU、再生可能エネルギー規則で原子力の扱い巡り対立

ワールド

ロシア、制裁の影響受けた原油を「友好国」に振り向け

ビジネス

売り込まれた米銀行株、来月発表の四半期決算がさらな

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:小泉悠×河東哲夫 ウクライナ戦争 超分析

2023年4月 4日号(3/28発売)

戦争の「天王山」/ウクライナ戦車旅団/プーチンの正体......。日本有数のロシア通である2人の特別対談・前編

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    「見られる価値のない体なんてない」 車椅子に乗った障がい者女性が下着モデルに...批判にも大反論

  • 2

    金融のドミノ倒し、次はドイツ銀行か

  • 3

    生地越しにバストトップが... エムラタ、ばっさりショートに「透け過ぎ」衣装でベッドにごろり

  • 4

    大丈夫? 見えてない? テイラー・スウィフトのライ…

  • 5

    真剣な顔でプーチンの演説を聞くロシア議員、その耳…

  • 6

    重戦車が不足するロシア、ウクライナ東部バフムトへ…

  • 7

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほ…

  • 8

    遅ればせながら岸田首相がウクライナ訪問、実は絶妙…

  • 9

    日本よ、留学生を「優遇」する国であり続けて

  • 10

    「グラビア撮るなら娘を返せ」 シングルマザー教授、セ…

  • 1

    「見られる価値のない体なんてない」 車椅子に乗った障がい者女性が下着モデルに...批判にも大反論

  • 2

    大丈夫? 見えてない? テイラー・スウィフトのライブ衣装、きわどすぎて観客を心配させる

  • 3

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほぼ丸見えドレスに「悪趣味」の声

  • 4

    金融のドミノ倒し、次はドイツ銀行か

  • 5

    生地越しにバストトップが... エムラタ、ばっさりシ…

  • 6

    「次は馬で出撃か?」 戦車不足のロシア、1940年代の…

  • 7

    インバウンド再開で日本経済に期待大。だが訪日中国…

  • 8

    「この世のものとは...」 シースルードレスだらけの…

  • 9

    「ベッドでやれ!」 賑わうビーチで我慢できなくなっ…

  • 10

    復帰した「世界一のモデル」 ノーブラ、Tバック、シ…

  • 1

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほぼ丸見えドレスに「悪趣味」の声

  • 2

    推定「Zカップ」の人工乳房を着けて授業をした高校教師、大揉めの末に休職

  • 3

    【写真6枚】屋根裏に「謎の住居」を発見...その中には...

  • 4

    訪日韓国人急増、「いくら安くても日本に行かない」…

  • 5

    「ベッドでやれ!」 賑わうビーチで我慢できなくなっ…

  • 6

    ざわつくスタバの駐車場、車の周りに人だかり 出て…

  • 7

    年金は何歳から受給するのが正解? 早死にしたら損だ…

  • 8

    プーチンの居場所は、愛人と暮らす森の中の「金ピカ…

  • 9

    【悲惨動画3選】素人ロシア兵の死にざま──とうとう…

  • 10

    ウクライナ軍兵士の凄技!自爆型ドローンがロシア戦…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story