最新記事

新型コロナウイルス

中国が新型コロナウイルスは「アメリカ病」と非難

China Media Calls Coronavirus a 'U.S. Epidemic,' Warns of Risk to World

2020年7月6日(月)17時50分
デービッド・ブレナン

ジョー・バイデン元副大統領とトランプが大統領の座を争う今年11月の選挙でも中国は重要なテーマとなるだろう。両候補者はここ数カ月、反中国の姿勢を有権者にアピールしている。

「アメリカ社会のコロナウイルスの流行に対する認識は嘘だらけだ」と、環球時報は主張する。「政党はそもそも選挙での勝利を優先し、社会の注目と資源の配分を歪めるものだ。アメリカのウイルスとの戦いは膠着状態にある。流行を緩和するための国家戦略はない。政治的な計算をしているからCOVID-19との戦いがうまくいかないのだ」

当初たいへんな数の感染者を出した国々も、今はなんとか流行を食い止めている。だが専門家は、ロックダウン措置が緩和され、一部の地域にインフルエンザシーズンがやってくるにつれて、第2の波が発生する可能性が高いと警告している。

アメリカはウイルスの巣

トランプ政権が感染を抑え込んでいないため、欧州各国はアメリカからの渡航制限を維持している。ウイルスの感染がまだ拡大していない国々の政府は、アメリカから感染者が入国することを警戒している。

環球時報は、アメリカはまだコロナウイルスの感染を減らすことができない状態にあり、それが今後も続くと主張した。「来る秋と冬には、アメリカでの再び流行が勢いを増し、アメリカのせいで苦しむことになる国や地域が増えるだろう」と、同紙は伝えた。

独立記念日を挟んだ3連休には、アメリカのビーチや観光地にはマスクもしない多くのアメリカ人がパーティーに繰り出した。2週間後には、まずその結果がわかるだろう。

(翻訳:栗原紀子)

【話題の記事】
巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開
台湾のビキニ・ハイカー、山で凍死
中国は「第三次大戦を準備している」

20200714issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月14日号(7月7日発売)は「香港の挽歌」特集。もう誰も共産党を止められないのか――。国家安全法制で香港は終わり? 中国の次の狙いと民主化を待つ運命は。PLUS 民主化デモ、ある過激派の告白。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アフガン北部でM6.3の地震、20人死亡・数百人負

ワールド

米国防長官が板門店訪問、米韓同盟の強さ象徴と韓国国

ビジネス

仏製造業PMI、10月改定48.8 需要低迷続く

ビジネス

英製造業PMI、10月49.7に改善 ジャガー生産
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中