最新記事

人種問題

トランプ、人気カーレースNASCARの黒人選手問題で「口撃」

2020年7月7日(火)10時33分

トランプ米大統領は米国の人気カーレースNASCARが南北戦争当時の南軍旗の使用を禁止した措置を批判し、黒人選手の車庫で人種差別を想起させる首輪状の縄が見つかった問題も、「捏造」だと指摘した。写真はNASCAR唯一の黒人ババ・ウォレス選手。6月27日mペンシルバニア州ロングポンドで撮影(2020年 USA TODAY Network)

トランプ米大統領は6日、米国の人気カーレースNASCARが南北戦争当時の南軍旗の使用を禁止した措置を批判し、黒人選手の車庫で人種差別を想起させる首輪状の縄が見つかった問題も、「捏造」だと指摘した。

11月の大統領選を控え、トランプ氏は人種問題で「炎上」発言を繰り返している。

NASCAR唯一の黒人ババ・ウォレス選手の車庫で首輪状の縄が見つかった問題では、6月22日のレースで仲間の選手が結束してウォレス氏への支持を表明。その後の連邦捜査局(FBI)の調査により、縄はウォレス氏が車庫を使い始める前の2019年に置かれたもので、事件性はないとの結論が出た。

NASCARはまた、黒人のジョージ・フロイドさんが警官に暴行され死亡した事件を受け、6月に競技場や施設での南軍旗の使用を禁止した。

トランプ氏はツイッターで、「捏造」が発覚して「ババ・ウォレス氏は謝ったのか」と追及。この問題と南軍旗の使用禁止が原因で、NASCARのレースの視聴率は「過去最低になった!」と攻撃した。

NASCARは6日、ウォレス選手への支持継続を表明した。

ウォレス選手は同日ツイッターで、大統領による憎しみであっても「憎しみには日々、愛で返そう」とファンに呼び掛けた。

NASCARの視聴率についてFOXスポーツの担当者は、新型コロナウイルスの感染拡大で日程が不規則になったにもかかわらず、今年のレースの視聴率は昨年を8%上回ったとの調査結果を示した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・イエス・キリストは白人から黒人に戻る?
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・「ベートーベン黒人説」の真偽より大事なこと
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...


20200714issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月14日号(7月7日発売)は「香港の挽歌」特集。もう誰も共産党を止められないのか――。国家安全法制で香港は終わり? 中国の次の狙いと民主化を待つ運命は。PLUS 民主化デモ、ある過激派の告白。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ドバイ港湾DPワールドのトップ辞任、「エプスタイン

ワールド

米はウクライナに「譲歩求めすぎ」、ゼレンスキー氏が

ワールド

反体制派ナワリヌイ氏は「毒殺」、欧州5カ国声明 ロ

ワールド

米国は「欧州の子」、ルビオ国務長官がミュンヘン会議
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    それで街を歩いて大丈夫? 米モデル、「目のやり場に…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語…
  • 8
    機内の通路を這い回る男性客...閉ざされた空間での「…
  • 9
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 10
    中国の砂漠で発見された謎の物体、その正体は「ミサ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中