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感染症対策フィリピン、新型コロナウイルス対策の都市封鎖延長 マニラとセブで

フィリピンは、今週末までとなっている新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(封鎖)措置を、首都マニラとセブ島で6月まで延長する方針を示した。写真はロックダウンのため人のいない市場。マニラで4月撮影(2020年 ロイター/Eloisa Lopez)
フィリピンは、今週末までとなっている新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(封鎖)措置を、首都マニラとセブ島で6月まで延長する方針を示した。
経済への影響を踏まえロックダウンの緩和に動きつつある世界各国の流れに逆行する。
ドゥテルテ大統領は12日午前に国営テレビで放送された新型コロナ対策会議で、措置の延長に言及したが、具体的にどの地域が対象になるかや延長の期間については触れなかった。その後、ローク報道官が、延長期間と地域を確認した。
報道官によると、低リスクと認定された国内の大半の地域では規制が緩和される。また、マニラでも必要と判断される一部の経済活動は認められるという。
マニラのロックダウンは80日間に及び、新型コロナ発生地の中国湖北省・武漢市の76日よりも長くなる。
フィリピンの新型コロナ感染者数は1万1000人超、死者は726人となっている。ただ、これまでに実施された検査数はわずか15万8000件と他国をはるかに下回る水準で、感染の実態を把握することは難しい状況だ。
ドゥテルテ大統領は、一部の地域でロックダウン措置が緩和されると述べた上で、警戒を呼び掛け、マスク着用の義務付けに従う必要があると指摘した。
フィリピンは感染者が少なかった時期にいち早く中国便の運航を停止。中国、イタリアに続いて世界で3番目に自宅隔離政策を導入した。
*内容を追加しました。

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