フィリピン中銀、8月利下げの可能性示唆 年内2回予定

フィリピン中央銀行は11日、インフレがなお抑制されていることから、8月28日の政策決定会合で年内残り2回の利下げのうち1回目を実施する可能性があると示唆した。写真はレモロナ総裁。米ワシントンで4月撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)
[マニラ 11日 ロイター] - フィリピン中央銀行は11日、インフレがなお抑制されていることから、8月28日の政策決定会合で年内残り2回の利下げのうち1回目を実施する可能性があると示唆した。
レモロナ総裁は、今月主要政策金利を引き下げる可能性が「かなり高い」と発言。世界的な不確実性とインフレ鈍化継続を受け成長支援に向けた緩和バイアスを改めて示した。
レモロナ氏は、フィリピン経済ジャーナリスト協会主催のフォーラムで「状況は良好だ」と述べ、今年はインフレ率が中銀の目標レンジ下限の2%まで鈍化する可能性があると述べた。
インフレ減速が内需を支え、第2・四半期の経済成長率は5.5%と前期の5.4%をわずかに上回った。
7月のインフレ率は前年同月比0.9%に伸びが減速し、2019年10月以来の低水準となった。これにより、年初来平均は1.7%となった。
レモロナ氏は7月28日ロイターに、中銀は年内あと2回利下げを行う予定だと述べていた。
現在の政策金利は、2年半ぶり低水準の5.25%となっている。
今月の会合後、年内の会合はあと2回。