最新記事

イギリス

英、新型コロナウイルス死者数が4万7000人突破 ジョンソン首相への批判広がる

2020年5月26日(火)20時10分

英国で新型コロナウイルス感染症による死者が4万7000人を突破した。写真は25日、首相官邸で会见するジョンソン首相。提供写真(2020年 ロイター/Andrew Parsons/10 Downing Street)

英国で新型コロナウイルス感染症による死者が26日、4万7000人を突破した。

英国立統計局(ONS)によると、イングランドとウェールズの新型コロナ感染症によるとみられる死者数は5月15日時点で4万2173人に達し、それより前の時点でのスコットランド、北アイルランド、および最近のイングランドの病院での死者を加えると合計で4万7343人となった。

英国の新型コロナによる死者数は5万人に近づき、世界各国の中でも際立って多い。

ジョンソン首相は、新型コロナへの対応が不十分との批判に加え、側近であるドミニク・カミングス上級顧問がロックダウン(都市封鎖)中に400キロ離れた親類宅を訪問していた問題を巡ってカミングス氏を擁護したことから、非難の声が与党・保守党や政府内にも広がっている。

英スコットランド省のダグラス・ロス閣外相は26日、カミングス氏の説明は多くの人にとって「通用しない」と述べ、辞任した。

英国政府は、1918年に大流行したスペイン風邪(インフルエンザ)以降で最大の公衆衛生上の危機と戦っており、間違いも犯したかもしれないが、医療崩壊は確実に防いでいると主張している。

政府が毎日発表するデータと異なり、国立統計局が公表する死者数には死因が新型コロナ感染症と確認されたケースだけでなく、疑われるケースも含まれている。しかし、この数字でさえ、実際の数を下回っている可能性がある。

英国政府の首席科学顧問は3月、英国が新型コロナによる死者数を2万人以下に抑えられれば「良い結果だ」との見解を示した。

ロイターは4月、英国政府の最悪のシナリオは死者5万人だと報じた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・東京都、新型コロナウイルス新規感染10人 15人未満が12日連続
・新型コロナで5400人が死亡、NJ州高齢者施設で繰り返された悲劇
・「9月入学」は教育グローバル化のチャンス そもそも日本が「4月入学」になった理由とは?
・新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている



20200602issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月2日号(5月25日発売)は「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集。行動経済学、オークション、ゲーム理論、ダイナミック・プライシング......生活と資産を守る経済学。不況、品不足、雇用不安はこう乗り切れ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、月間では主要通貨に対し2%

ワールド

トランプ氏、議会承認済みの対外援助予算を撤回へ 4

ワールド

訂正-トランプ氏、ハリス前副米大統領の警護打ち切り

ビジネス

再送米PCE価格、7月前年比+2.6% コアは5カ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 9
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 10
    自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまき…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中