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「9月入学」は教育グローバル化のチャンス そもそも日本が「4月入学」になった理由とは?

2020年05月26日(火)15時55分
船津徹

recep-bg-iStock

<一時的な混乱は避けられないが、社会で自立できる人材育成を実現するために教育の国際化を進め、子供の視野を広げる環境を整備するチャンスとも受け取れます。今回のパンデミックで日本の教育現場があたふたしている間にも世界は先に進んでいます...>

日本経済新聞が都道府県知事に「9月入学」についての賛否を聞いたところ、約6割が賛意を示したことが分かりました。(5/12)賛成の理由としては、学校のスタート時期をグローバル社会と歩調を合わせることでグローバル化の進展に期待するという声が目立ちました。

9月入学は教育グローバル化のステップ

「9月入学」は、小学1年生の生徒増加(4月〜8月生まれの子が小学1年に重複するためクラス人数が約1.4倍になる)に伴う教員や教場の確保が困難なこと、幼稚園や保育園の入園・卒園時期を調整しなければならないこと、各種受験・就職活動の時期変更が必要なことなど問題が多く、子ども、保護者、教育現場の不安と混乱を煽るだけだという否定的な意見が多くあります。

もちろん9月入学にすることで一時的な混乱は避けられません。しかし学校教育の目的である、社会で自立できる人材育成を実現するためには、教育の国際化を進め、子どもたちの視野を広げ、個々の可能性を最大限伸ばせる環境を、今、整えることが必要なのではないでしょうか。

欧米の学校の多くは「コロナ以前から」カリキュラムのデジタル化と遠隔教育の充実化を進めており、今回のパンデミックによって「学びが止まる」という事態には至っていません。日本の教育現場が「遠隔教育の導入」や「学習遅れの取り戻し」であたふたしている間にも、世界は先に進んでいるのです。

学校年度を世界標準に合わせれば、国境を越えた学生・教員の交流が活性化することは間違いありません。小学校から大学まで、キャンパス(オンラインも含む)の多様性を高め、異なる価値観や文化の衝突を、安全かつ建設的に実行できる環境を作ることが教育のグローバル化に向けての第一歩です。

同時に遠隔教育の充実化が急務です。今は世界中の授業をオンラインで受講することができます。また世界中の子どもたちとオンラインで交流することも可能です。日本のユニークな授業を世界に発信する環境を整えるためにも日本の教育現場に外国人を増やす仕組み作りが必須なのです。

【参考記事】子どもの才能を引き出し伸ばすことができる親に共通すること

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