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NY州知事「新型コロナウイルス感染拡大続く、人工呼吸器あと6日で枯渇」

2020年4月3日(金)07時45分

米ニューヨーク州のクオモ知事は2日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い加速している病院での人工呼吸器の利用ペースに懸念を表明した。ニューヨークで1日撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

米ニューヨーク州のクオモ知事は2日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い加速している病院での人工呼吸器の利用ペースに懸念を表明し、同ペースが続けば同州にある人工呼吸器があと6日で底をつくとの見通しを示した。

同日時点でニューヨーク州で確認された新型コロナ感染者は計9万2381人、死者は2373人に達した。ともに全米の州別で最多となる。入院患者数も前日から10%増の1万3383人となった。

製造業各社が工場を人工呼吸器の生産に切り替え、増産に向けた取り組むを始めているものの、クオモ知事はもはや人工呼吸器の製造を待つことはできないと言明した。

知事は「われわれは全ての可能性、アイデア、措置を精査している」とし、別の病気の治療に利用される医療機器を人工呼吸器として利用するため、中国に同機器を3000個発注したことを明らかにした。

クオモ知事はまた、ニューヨーク州で新型コロナ感染拡大のピークは最短で今後7─30日との見通しを示した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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